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映画 リディック(2004米) [日記(2012)]

リディック コレクターズ・エディション [DVD]
 原題は、“The Chronicles of Riddick”。リディックは「ピッチブラック」の惑星から無事脱出できたようですが、またまた賞金稼ぎから追われる生活を送っています。「ピッチブラック」の惑星からともに脱出したイスラム教徒と家出少年(実は少女)が引き続き出てきますが、それ以外に前作とのつながりはありません。

 前作では、リディックは異星でモンスターと闘い遭難者を連れて脱出しましたが、今回の敵は悪の帝国というかカルト集団「ネクロモンガー」。このカルト集団は、勢力拡張と云うか信者獲得のために惑星を破壊占領しまくっているという設定。映像としてはこのカルト教団?の「カルト性」がウリで、ローマ帝国とエジプトとスターウォーズを足して三で割ったような雰囲気。合理性などまったく無しで、ひたすらゴシック調。宇宙船が飛ぶ時代設定とこのアナクロニズムがたまりません。
 教祖もいいです。ネクロモンガーになることを拒否した人間の精神を吸い取ったり、通常の数倍のスピードで動いたり(エイトマンかおまえは)、風貌はなんとなくナポレオン。
 この教祖の部下が「指輪物語」のエオメルで「ボーン・スプレマシー」の暗殺者のカール・アーバンだったりその妻が「クラッシュ」のタンディ・ニュートン、「007」のジュディ・デンチも出ていますから、前作に比べて相当製作費がかかっています。

 で、ストーリーはというと、リディックは賞金稼ぎに捕まって異星の監獄に収監されます。この監獄で出会った「ピッチブラック」の家出少女をつれて脱出を図りますが、この惑星がまたも「ピッチブラック」のような惑星で、昼間は700℃、夜の気温はマイナス400℃という過酷な環境。太陽が昇り700℃の熱波が襲って来るシーンはなかなか迫力があります。この脱出劇にネクロモンガーが絡みます。魔女?ジュディ・リンチが、カルト帝国を崩壊に導くのはリディックだと予言したため、カール・アーバンが手勢を引き連れてこの異星にやって来ます。いやもう、ストーリーはいいとこ取りで支離滅裂。最後は...こういう展開アリですか?もし続編があるなら、どんな展開になるのでしょう?一匹狼のリディックがネクロモンガーの「教祖」に収まってはどうしようもありません。

 で、お薦めかというと?で、映画としては「ピッチブラック」の方が面白いです(そうそう、「バビロンA.D.」もよかったですが)。

 スキンヘッドのヒーローですが、リディックの他に「アルティメット」のダミアン(シリル・ラファエリ)、「トランスポーター」のフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)がいます(まだいました?)。何故スキンヘッドなのかよくわかりませんが、研ぎすまされた肉体を武器に悪の軍団?を投げ飛ばすにはスキンヘッドがいいみたいです。
 監督のデヴィッド・トゥーヒーです。監督としてはあまりメジャーな作品を撮っていませんが、脚本家としてのキャリアはそこそこで、ウォーターワールド、逃亡者があります。最新作でミラ・ジョヴォヴィッチの「パーフェクト・ゲッタウェイ」の評判がいいみたいなので見てみます。
 
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監督:デヴィッド・トゥーヒー
出演:ヴィン・ディーゼル ジュディ・デンチ タンディ・ニュートン カール・アーバン

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