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映画 ジュラシック・ワールド(2015米) [日記(2016)]

ジュラシック・ワールド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
 シリーズ第4作です。『ジュラシック・パーク』シリーズは、
①琥珀に封じ込められた蚊の血液から恐竜のDNAを抽出し現代に蘇らせる
②孤島に生きた恐竜のテーマパークを作る
③テーマパークで恐竜が逃げ出し人々を襲う
基本はこの3点から成り立ち、襲ってくる恐竜から逃げ出すアドベンチャー映画です。

 第1作ジュラシック・パーク』は、CGを使った映像が新鮮で、首長竜にサム・ニールとローラ・ダーンが驚くシーンは、そのまま観客の驚きでした。T-レックスが人間を襲いラプトルが画面狭しと暴れまわるのですから、驚天動地。第1作ですから①~③順序よくならび、③に至るマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)のカオス理論もけっこう説得力に富んでいました。
 第2作『ロストワールド』は、マルコムを主人公に猛獣ハンター、ピート・ポスルスウェイト(父の祈りを)を起用し評判はイマイチだったようですが、草原を逃げる一行をヴェロキラプトル?がハンティングするシーン、崖から墜落するトレーラーの脱出劇などけっこう見所があったと思います。T-レックスがサンディエゴで大暴れするエピソードがありますが →ちょっと笑います。
 第3作『ジュラシック・パークⅢ』は、第1作の主人公サム・ニールが復活し、ウィリアム・H・メイシー(ファーゴ)とティア・レオーニ(ディープ・インパクト)夫婦の息子を恐竜の島から救出するという設定。続々と襲ってくる恐竜をかいくぐって九死に一生を得るというお決まりの話です。救出劇によって家族の絆が戻るというこれも定番が付け加えられています。
 
 第4作『ジュラシック・ワールド』に至って、ジュラシック・パークは1日2万人の来園者がある巨大テーマパークとして完成しています。そのジュラシック・パークの恐竜が逃げ出し、来園者に襲いかかります。しかも恐竜は、遺伝子組み換えによって生まれた最大最強の恐竜インドミナス・レックス(以下i-レックス)。この恐竜が傑作で、カエルのDNAを使ったので赤外線が感知でき(おまけに体温を下げて赤外線探知機を逃れ)、イカのDNAでカメレオンのように擬態が可能。埋め込まれたGPSを噛みちぎって追跡から逃れるという、知力に優れたハイブリッド恐竜です。『ジュラシック・ワルド』では、テーマパークは完成し、遺伝子操作で次々と新しい恐竜が作られ、その恐竜が人間を襲うという、①~③がすべて盛り込まれています。
 
 ヒットした第1作の続編、続々編というのはマンネリ化するものですが、第4作で巻き返しが図られます。ラプトルとその調教師オーウェン(クリス・プラット)です。ラプトルは前3作では人間を襲う悪役の恐竜でした。オーウェンは4匹のラプトルを、Bブルー、Cチャーリー、Dデルタ、Eエコーと名付け、Aアルファ(リーダー)はオレだと、「調教」しています。この調教に目を付け、ラプトルを兵器として軍に売り込もうというパークの警備責任者まで登場します。

 このラプトルを使って、逃げ出した i-レックスを狩りだそうということになります。ところが、ラプトルはi-レックスに出会ったとたん仲良くなってしまい、この5匹は協力して人間を襲い始めます。i-レックスにはラプトルのDNAが使われていたというオチです。
 オーウェンは i-レックスとラプトルに追い詰められ絶対絶命に陥ります。オーウェンはライフルを捨ててラプトルに、アルファはオレだ! →そうだ主人はオーウェンなんだ(犬じゃあるまいし)と我にかえった?ラプトルは、今度は i-レックスに襲いかかります。そんな上手い話はないですが(笑。
 小型のラプトルと大型の i-レックスでは勝負になりません。応援が要るということになって、T-レックスを解き放ち”T-レックス+ラプトルvs. i-レックス”の三巴の大喧嘩が始まるという話になります。勝負はハイブリッド恐竜の負け。追い詰められた i-レックスは、プールに飼われているモササウルス(新登場)に喰われてしまうというオチです。シリーズ最大の悪役T-レックスとラプトルが、今度は人間を助けるという第4作最大の山場で、良くできた脚本だと思います(他にも小技が盛り沢山)。

 netでは否定的な意見もありますが、シリーズの悪役T-レックスとラプトルを主役に持ってきた辺りは、なかなかどうして良くできた映画だと思います。2015年は、『スターウォーズ エピソード7』、『マッドマックス 怒りのデスロード』、『ターミネーター 新起動/ジェニシス』、『ジュラシック・ワールド』とヒットシリーズの最新作が相次ぎました。『ターミネーター』は未見ですが、3本の中では『ジュラシック・ワールド』が一番良く出来ていると思います。

監督:コリン・トレボロウ
出演:クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード


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