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映画 オートマタ(2014西ブルガリア) [日記(2018)]

オートマタ [DVD]  Automataは自動人形、機械人形=ロボットのことです。太陽嵐によるで気候変動で酸性雨が降り地球は砂漠化し、人口は2100万人まで減少しています。人類はロボット、オートマタを作り、オートマタは荒れ果てた地球の修復から家事育児、介護まで活躍している世界です。

 アイザック・アシモフのロボット三原則というのがあります。
1)ロボットは人間に危害を加えてはならない。
2)ロボットは人間の命令に従わなければならない。
3)ロボットは1)、2)に違反しない限り自己を護らなければならない。

 『オートマタ』では、それに加えて「ロボットはロボットに改造を加えてはならない」という条項、プロトコルが加わります。ロボットを改造すると、その性能が無制に拡張され、人間に危害を加え人間の命令をきかないロボットが誕生するため、改造を禁じたわけです。

 改造されたオートマタが発見され、オートマタ販売会社のヴォーガン(アントニオ・バンデラス)が調査を始めます。ヴォーガンが「ブレードランナー」というわけです、ちなみに奥さんの名前がレイチェル。酸性雨の降る都市でヴォーガンが改造オートマタを探すシーンは『ブレードランナー』そのままです。ですが、二番煎じではなくアシモフや映画の枠組みを借りて、制限の無い人工知能の発達は何をもたらすか、その世界で人間とロボットはどんな関係を築き得るのか、を描きます。
オートマタ1.jpg オートマタ2.jpg
 プロトコルを持ったオートマタは如何に作られたのか?。かつて無制限の学習能力を持つ原初オートマタが存在し、この原初オートマタによって現在の「ロボットはロボットに改造を加えてはならない」というプロトコルを持った、逆に言うと、人間にとって都合のよいオートマタが作られたのです(従って人間には解読不能)。その後この原初オートマタは破棄され、人類は決して反逆しない従順な奴隷を手に入れたわけです。

 この破棄された原初オートマタが存在していれば…というのが映画『オートマタ』の世界です。オートマタは次々に改造され、『ターミネーター』や『マトリック』のようにロボットは人類に反旗を翻し脅威となるのか?、それとも人間とロボットは共存共栄するのか?。
 アクションも無い地味なSFですが、それなりに面白いです。

監督:ガベ・イバニェス
出演:アントニオ・バンデラス

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