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映画 愛と哀しみのボレロ(1981仏) [日記(2019)]

愛と哀しみのボレロ [DVD]  原題”Les Uns et les Autres”。映画は、ラヴェルの「ボレロ」を踊るダンサーから始まり、4つの物語が描かれます。

1936年モスクワ
 タチアナ(リタ・ポールブールド)は、ボリショイバレーのプリマ選考会で落ち、選考委員のボリスと出会い結婚します。
1937年パリ
 フォリー・ベルジェール(クラブ)のバイオリン奏者アンヌ(ニコール・ガルシア)は、ピアニスト・シモン(ロベール・オッセン)と出会い結婚します。この時踊っていた黒人ダンサーはあのジョセフィン・ベイカー?。
1938年ベルリン
 ピアニストのカール(ダニエル・オルブリフスキ)は、ナチス主催の音楽会でヒトラーに認められ独軍の音楽隊将校となって占領下のパリに向かいます。カールは、パリでクラブ歌手エブリーヌと恋に墜ちます。
1939年ニューヨーク
 作曲家でバンドマスターのジャック(ジェームズ・カーン)は、コンサートの最中に子供が生まれたことを知らされ、またナチスがポーランドに侵攻した臨時ニュースが流れます。
 モスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨークの4組の家族の物語です。
borero2.jpg ボレロ.jpg
 タチアナは「大祖国戦争」でボリスを失い、バレー教師となって息子をバレリーナに育てます。アンヌとシモンはユダヤ人強制収容所に送られ、シモンは息子を生き延びさせるため列車から捨てます。シモンはガス室で死にアンヌは生き延びパリに戻ります。カールは敗戦でパリで捕虜となり、廃墟となったベルリンに戻り、エブリーヌ(エブリーヌ・ブイックス)はカールの子供を宿し郷里に身を寄せます。フランス解放を祝う米軍と村人の宴には、演奏するジャックと、エブリーヌ、アンヌが捨てた(逃がした)息子、息子を育てる神父の姿があります。

 映画は次の世代の物語となります。タチアナの息子セルゲイ(ジョルジュ・ドン)はバレリーナ、アンヌの息子ロベールは弁護士、カールの娘エディットはキャスター、ジャックの娘サラ(ジェラルディン・チャップリン)は歌手となって、奇しくもコンサートに集います。ラヴェルの「ボレロ」が演奏され、指揮をとるのはカール、サラとロベールの息子が歌い、踊るのはセルゲイ。
 音楽を媒介として、4つの家族の戦争と戦後を描いた壮大な歴史ドラマです。前半は音楽とドラマが調和していて見応えがありますが、後半はちょっとダレます、3時間は長い!。

 『男と女』のクロード・ルルーシュ、フランシス・レイのコンビ。ドラマにはあまりカラミませんが、ジャック・ヴィレルが出ていて個人的には嬉しいかな。

監督:クロード・ルルーシュ
音楽:フランシス・レイ ミシェル・ルグラン
出演:ロベール・オッセン ニコール・ガルシア ジェラルディン・チャップリン ジェームズ・カーン ジョルジュ・ドン リタ・ポールブールド

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