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映画 人生模様(1952米) [日記 (2020)]

人生模様 [DVD]  原題”O. Henry's Full House”。オー・ヘンリーの5つの短編を映画化したアンソロジー映画です。オー・ヘンリーは数多くの短編小説、多くは庶民の哀感描いた小説を遺した作家です。個人的には、英語の副読本で読まされた、受験英語とセットとなった小説家ですw。
 映画のナレーターを『怒りの葡萄』のジョン・スタインベックが務めています。スタインベックの語りによると、小説のいくつかはオー・ヘンリーが監獄に入っていた時の見聞に基づくものだそうで、そうした多彩な人生が小説に反映されているようです。映画化されたのはの5篇、

「警官と賛美歌」The Cop and the Anthem
「クラリオン・コール新聞」The Clarion Call
「最後の一葉」The Last Leaf
「赤い酋長の身代金」The Ransom of Red Chief
「賢者の贈り物」The Gift of the Magi

 冬の訪れとともに刑務所に入って冬をやり過ごすホームレスを描いた「警官と賛美歌」。犯罪者に借金をした刑事の顛末を描く「クラリオン・コール新聞」。壁の蔦の葉の最後の一葉が散ると命が尽きると考える病人を救う「最後の一葉」、これがいちばん有名です。悪ガキを誘拐した人のいいトンマな誘拐犯の犯罪「赤い酋長の身代金」。髪を売って夫へのクリスマス・プレゼントを買う若妻の「賢者の贈り物」。いすれもヒネリのあるオチの効いた人情噺です。

 イチオシは、チャールズ・ロートンがホームレスを演じる「警官と賛美歌」。窃盗や食い逃げ、ストーカーをやって何とか刑務所に入ろうとしますが、の都度人の善意によってそ犯罪とはなりません。教会から聞こえる賛美歌に心動かされ、今度こそ前向きに生きよう!と思った途端、浮浪罪で逮捕され刑務所入り三ヶ月!。マリリン・モンローが通行人で登場します。 
スタインベック.jpg 人生模様2.jpg
 語りのスタインベック        チャールズ・ロートンとマリリンモンロー

監督: ヘンリー・コスター他
出演: チャールズ・ロートン、マリリン・モンロー他

タグ:映画
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コメント 2

Lee

O.ヘンリーは英語教材の定番ですが、ご指摘のようにひねりがきいているのと当時のニューヨークの風俗描写が独特なので、意外と難解だと思っています。
by Lee (2020-12-28 11:45) 

べっちゃん

副読本は、「オー・ヘンリー」、ラフカディオ・ハーンの「怪談」、「フランクリン自伝」でした。
by べっちゃん (2020-12-28 12:00) 

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