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映画 アーヤと魔女(2020日) [日記 (2021)]

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 年末にNHKで放映されていました。スタジオジブリの最新作にして初の全編3Dというので観てみました、受信料払ってるしw。宮崎駿が企画に携わり、監督は宮崎吾朗。宮崎吾朗は『ゲド戦記』に失望、『コクリコ坂から』はマァマァ、で今回はどうなんだろうと。

魔女ベラ・ヤーガ
 孤児院育った女の子アーヤが魔女に貰われてゆき、魔女と悪魔を手玉に取って実の母とめぐりあうファンタジーです。母親は12人の魔女に追われ娘を孤児院に預けますから、この母親も魔女、娘のアーヤも魔女?。アーヤの本名はアヤツル、「操る」はあんまりだというので、孤児院の園長さんはアーヤ・ツールと名付けますw。

 魔女のベラ・ヤーガ(寺島しのぶ)と悪魔のマンドレーク(豊川悦司)は、孤児院からアーヤを養子に引き取ります。ベラ・ヤーガは、子供が欲しかったわけではなく助手が欲しかったのです。で、アーヤは楽園の孤児院から外の世界に出るわけです。この手の映画は、子供が魔女を相手に奮闘するというのが常道。アーヤは、せっかく魔女の家に来たんだから私も魔法が使えるようになりたいと。「さっさとおし!晩ごはん抜きだよ。ミミズの罰のお仕置きだ」と脅されてコキ使われてもメゲずに頑張るわけです。ベラ・ヤーガの元には、バレエの発表会で娘が主役を逃した母親からナントカして欲しい、ドッグ品評会で我が家の愛犬を優勝させたい、などという依頼が舞い込み、魔女はヤモリの目玉やネズミの骨、イラクサなどから怪しげな秘薬を作ります。

 この秘薬作りの助手がアーヤ。魔女の家にはトーマス(濱田岳)という黒猫が居ます。トーマスによると、秘薬に呪文を吹き込むためには「使い魔」の黒猫が必要だそうです。ベラ・ヤーガはレシピ集を見ながら薬を調合 →これなら私にもできそうと、トーマス助手に、魔女の魔法にかからない秘薬を調合し...云々。映画の半分は、前向きでシッカリ者のアーヤと魔女ベラ・ヤーガの掛け合いというか、魔女にこき使われるアーヤの奮闘物語です。

マンドレーク
 ベラ・ヤーガが魔女なら、彼女が恐れるマンドレークは悪魔なんでしょうね。マンドレークは退屈な作品をせっせと書いている小説家で、気が向くとキーボードでロックを演奏するロッカー。アーヤは孤児院に来た時、〈Earwig〉と記されたカセットテープを持っていました。マンドレークの弾く曲とテープの曲が同じで、彼の部屋には若き日のマンドレークとベラ・ヤーガ、そして赤毛の女性(実はアーヤの母親)の写った写真があり、この三人はロックバンドEarwig(ハサミムシ)のメンバーだったいうわけです。
 アーヤはマンドレークを怒らせ、その矛先がベラ・ヤーガに向かい、マンドレークはアーヤをちゃんとした魔女に育てることを命じ...云々。アーヤは悪魔と魔女を「操って」魔女見習いの第一歩を踏み出し、マンドレークの小説を添削?してマンドレークに「アーヤちゃん」と呼ばせるまでになる少女の奮闘物語です。

 魔女、魔女になりたい少女、黒猫、とく来ればこれはもう『魔女の宅急便』ではないですか!。『宅急便』は少女キキが宅急便を開業して成長する話でしたが、『アーヤと魔女』も同工異曲です。宅急便の代わりに魔女の助手をやって悪魔と魔女=大人を手懐けるわけですから、アーヤの方が「人が悪い」かも知れません。もっともこの「あやつり」は、ポジティブな彼女の性格から来るものですから、良く言えば、前向きに生きれば道は拓ける、みたいなものでしょうか。小学1年生の子供が面白かったと言ってますから、ジブリの最近作にしてはチョット思うのは大人だけかも知れませんw。

監督:宮崎吾朗
企画:宮崎駿
出演:平澤宏々路、寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳

タグ:映画
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