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ハンギョレ新聞 も面白い 韓国の前方後円墳 [日記 (2021)]

前方後円墳.jpg 古墳.jpg
 朝鮮日報中央日報も面白いですが、文在寅ベッタリのハンギョレ新聞も面白いです。それぞれ保守系、革新系と論調は別れますが、反日となると一斉に足並みが揃うあたりは韓国です。「朝鮮半島最大の古代の墓、開けた直後に閉じた理由は」とう記事です。

朝鮮半島で最大の古代の単一の墓が、新年の始めについに開かれた。考古学者らは5~6世紀の日本の古墳とそっくりな墓の構造に驚き、すぐに土で覆われ再び埋められてしまった...。

と報じています。全羅南道海南の<長鼓峰古墳>です。半島南部には前方後円墳が10数基あり、ヤマト政権がこの地に及んでいたのではないかと想像されています。今回発掘された古墳も外見は日本で古代国家が成立する当時の墓の様式である前方後円墳(長鼓形墳墓)の形だそうです。
 同記事によると、石室の構造と墓の入口付近で発掘された祭祀跡は、九州で発掘された5~6世紀の石室とほとんど同じだったようで、天井と壁面にも、日本の弥生時代以来の古墳の典型的な特徴である赤い朱漆が塗られた跡が残っていた、ようです。古墳は長さが82メートル高さは9メートルに達するもので。慶州の大型古墳より大きい韓国最大級の墓だそうです。

墓の石室は2月末に再び埋められた。研究院側は「新型コロナウイルスの防疫のための措置で、・・・九州の古墳と瓜二つの構造と鉄鎧の破片や鉄の矢じりなどの武器類が埋められた事実が確認されたのは、韓国国内の学界に負担になり得る。日本の右派学者が再び任那日本府説の根拠にすることがあり得るという懸念まで出ている。

 韓国には、前方後円墳を削って円墳に改竄した過去があるのですが、有名すぎてそんなこともできず、埋め戻すしかなかったのでしょう。こと日本に関わると考古学もこうなります。

ソウル大学国史学科のクォン・オヨン教授の助言を思い出したい。「長鼓峰古墳は倭系統の墳墓の構造を有しているが、埋葬された人物を軽々しく断定してはいけません。外形、構造、遺物などを当時の情勢とともによく調べなければなりません。民族主義を越え古代人の観点まで考え、開かれたものの見方でアプローチしなければなりません」。

 学問に民族主義を持ち出すこと無く、是非とも開かれたものの見方をしてほしいものです。日本の考古学者と共同で研究し、朝鮮半島の歴史を明らかにすることが、文在寅大統領のいう「未来志向」だと思うのですが...。

 同記事の「関連記事」も面白いです。

·[寄稿]日本はなぜ韓国を「取り戻すべき故郷」と言うのか
 日帝は東アジア侵略とともに文化財侵奪をした、という鳥居龍蔵批判です。
 江上波夫の『騎馬民族国家』から、朝鮮半島の民族が機内に入ってヤマト王権を打ち立てた。「任那の日本府」は、朝鮮半島南部を植民地として経営したと見る日本の国粋主義者の歪曲だということです。韓米日三角同盟はこじつけです。日本では否定される「騎馬民族説」は、韓国では未だ有効らしいです。
 インタビューを受けたイ・ジュハン氏は、檀君神話は決して神話ではないと主張し、古朝鮮の鉄器生産は紀元前13世紀で、中国の紀元前8世紀よりはるかに先んじていたとします。「任那日本府」も日帝の韓半島侵略を正当化するために“創造”された説であり、「日帝は1910年から韓国古代史を抹殺するために、数十万冊の史料を回収し廃棄した」「失われた古朝鮮2000年の歴史を取り戻さなければならない」と言うのです。面白い!。

 ハンギョレ新聞は、文在寅政権ベッタリのメディアですが、意外と冷静に見ている部分もあります。

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