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シンシアリー 恥韓論(2014扶桑社新書) [日記 (2021)]

韓国人による恥韓論 韓国人による恥韓論シリーズ (扶桑社BOOKS新書)
 書名からしてもう嫌韓本、著者のシンシアリーという名前からして怪しそう(笑。著者は辛口韓国批評のシンシアリーのブログ(日本語)を主催する韓国人Bloggerで、『恥韓論』はそのblogが本となったものだそうです(このblogは面白いです)。近年『反日種族主義』、『親日派のための弁明』など韓国人による韓国批判が相次いで出版されています。本書もそうした一冊。

反日の起源
 韓国人はなぜ日本をこれほど嫌うのか?という疑問です。日本は「日韓併合」で朝鮮の近代化に手を貸していますから、感謝こそされ非難される謂われはないわけですが、「反日」は止むことはありません。
 第一章『「反日」の起源』では「憲法前文」を取り上げます。前文が韓国のルーツは3・1運動と臨時政府だと謳っていることを版日の根拠のひとつとしています。反日は朝鮮通信使の時代からありますから、伝統的「反日」があって憲法前文が生まれたのでしょう。朝鮮通信使は両班階級ですから、彼らの事大主義と小中華思想がその大もとでしょう。小中華思想では、国の優劣を中華からの距離で測りますから、中華から遠く離れた日本は「夷狄」ということになります。朝鮮より劣った日本が、好太王、百済・新羅の時代から半島に攻め入り、壬辰倭乱で侵略し、あまつさえ日韓併合までやったわけですから、「千年の恨みは忘れない(朴槿恵)」となるのでしょう。
 儒教に由来する事大主義、小中華思想は両班階級のものですから庶民は無関係、倭寇の時代には日朝仲良く?半島、東シナ海沿岸を荒らし回っていた歴史もあるわけです。現在の韓国は両班ばかりになったのでしょう。

 日韓問題にはいろいろありますが、慰安婦、いわゆる徴用工、竹島の3つが主なものです。これらは、『反日種族主義』、『親日派のための弁明』によってその虚構が論破され、慰安婦は性契約による娼婦だということがハーバードのラムザイヤー教授によって証明されています。理性的に考えればこれらを反日カードに使うことは最早出来ない筈なのですが、相変わらず反日の拠り所となっています。

家計負債と慰安婦問題
 著者も第三章「韓国がひた隠す自国の性奴隷」で慰安婦問題を取り扱っています。国内外に慰安婦問題を抱える韓国が70年前の日本の慰安婦を避難する資格はないという話です。これを韓国の「家計負債」と絡めたところが本書の特徴です。
韓国が主張する慰安婦問題の矛盾を、

1)朝鮮戦争で韓国軍も慰安所と慰安婦を運用していた
2)在韓米軍相手の慰安所と慰安婦を韓国政府が直接管理していた(公文書まで公開されている)
3)現在、借金漬けで性奴隷になっている現韓国人売春婦たちがいる

の3点で批判します。いずれも周知の事実で今更の話ですが、自国の問題はスルーする韓国のいつものだダブルスタンダードです。興味深いのは3)です。

国家予算の6%だと言われている韓国の風俗市場には、「どうしても返せない仕組みの借金」の罠に引っかかり、奴隷のように働かされている女性が、相当数、存在しています。国内だけではありません。2010年10月の国政監査で女性家族部所属の国会議員が主張した内容によると、外国で売春している韓国人売春婦は約10万人で、その中の5万人が日本にいるということです。ブローカーなどもほとんどが韓国人です。

 (新聞記事から3)について事例が列挙されます。
・年利73%で借金を負わせ、日本で売春をさせたヤミ金業者と日本現地の運営者二人(韓国人)が逮捕された(2014.02.18聯合ニュース)
・年利は346%の借金を返せなかった女性47人を日本に送って強制的に売春させたブローカーなど韓国人組織23人が捕まった(2013.08.21文化日報)
・年利411~495%の高金利でお金を貸しては強制的に売春させた組織の七人が検挙された(2015.5.31慶尚南道地域警察広報資料)
・21歳の女子大生が授業料のためにヤミ金業者から300万ウォンを借りたが、返すことができず、貸金業者は彼女をソウルの風俗店に強制的に就職させた(2012.4.27文化日報)

簡単に言うと、韓国民は、借りた借金を返すことができずにいます。主犯はIMF事態からの回復期を狙った韓国の不動産バブルで、2008年がピークでした。借金の理由はそれだけではありませんが。とにかく、借金を返すために、また借金をする、「自転車操業」をしなければならなくなったのです。

 韓国の売春婦問題の裏には「家計負債」問題があるというのです。金融機関から金を借り、借りれなくなると闇金から借り、首が回らなくなった女性が風俗に流れるとうのですが、その背景には不動産投資があるといいます。韓国銀行(中央銀行)によると、2021年8月の家計債務は172兆円と過去最大だそうです。この家計債務は「住宅売買関連などの資金借り入れ需要が継続し、新型コロナウイルス関連の生活資金需要と一部の大企業の株式公募に対する資金需要まで重なったため」と説明していますから、著者の指摘通りです。借金して不動産や株に投資し返せなくなったから風俗というのは?ですが。
 第三章の結論は「世界の十万人の韓国人売春婦を何とかしろ」です。

日本軍慰安婦問題で興奮している良心的な日本人の方々は、なぜ、同じ問題が起きている今の韓国には同じ問題提起をしないのでしょうか。ひょっとして、日本を叩く流れに乗って自分を善人にできると思っているだけではありませんか? だとしたら、それは韓国の反日と同じ。ただ吐き気のする偽善でしかないのです。
・・・韓国にとって女性人権がそんなに大事なら、世界の十万人の韓国人売春婦を何とかしてから言うべきです。もはや、慰安婦問題の本質は、女性人権でも何でもありません! ただ、日本のイメージを「引き下げる」ことだけが目的なのです。日本を絶対悪とするための、反日を確固たるものにするための最強の兵器、それが慰安婦問題なのです。残酷な話だと思われるかもしれませんが、だからこそ誰かが指摘しておく必要もありましょう。

家計債務の背景
 何故借金までして株や不動産投資をするのか?、著者によると、それは「序列意識」を第一に考える韓国の国民性にあるといいます。

韓国人は、とにかく序列を決めなければ気が済みません。上には必要以上に頭を下げ、下には必要以上にキツく当たる。それは、上の人に礼を取っているわけでも下の人にシツケをしているわけでもありません。上に事大することで、下を踏みつぶすことで、自分という存在のあるべき姿を世の中に示しているのです。

 オレはアイツよりも上なんだということが大事なんでしょう。良く言えば上昇志向が強いといえます。その上下を決める尺度が学歴でありお金であり、高い大学進学率や投資もそれが要因なのだといいます。2013年の国民意識調査で『私たちの社会において最大の力はお金である』という質問に87%がyesと答えているそうです。

就職しなければならない年齢になると、問題はさらに悪化します。勝つことしか知らない社会に多様な「道」があるはずはないのです。構成員の誰もが望んでいること即ち「人より上」と認められるポジションに立てる道は、極めて一部だけに限られます。
彼らは過熱競争という渦巻きの中で苦しんだ被害者であると同時に、自業自得という荷を背負うべき加害者でもあったのですね。

 序列上げるために、1)大企業(財閥企業)に就職する、2)高所得自営業者になる、3)何かの奇跡的な方法でいきなり富と名誉を手に入れる、というのが韓国で勝ち残る手法だそうです。大学進学率が高い、就業者の20~30%が自営業、高い投資熱というのもこの社会的序列が影響しています。1)~3)の勝ち組の背後には膨大な「負け組」が存在することになります。

反日思想は彼らにとってかけがえのないガス抜きです。絶対に負けない「比べ」の対象です。なぜなら、韓国は絶対善で、日本は絶対悪だからです。最初から負けるという設定はありません。

人生が思い通りにならないから「反日」だと言われても困るのですが…。この手の本はもうお終いにします。

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