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映画 トップガン マーヴェリック(2022米) [日記 (2023)]

トップガン マーヴェリック ブルーレイ+DVD [Blu-ray] 1.jpg F-14
 ヒット作の続編となるとある程度の観客動員が見込めるわけです。前作をどの様に引き継ぎ、新しいストーリーを展開するかが難しいところ。『シャイニング』の続編『ドクター・スリープ』はジャックの息子ダニーを主人公に舞台を同じホテルに設定。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の主人公はメンバーの一人スペングラー博士の孫です。いずれも前作のストーリーの焼き直しで、ヒット作の続編というのは大体が面白くありません。もちろん例外もあります。本作も期待せず観ました。

 『トップガン』はトム・クルーズのマーヴェリックとヴァル・キルマーのアイスマンで売ったわけで、続編ではマーヴェリックの息子が登場するのかと思ったのですが、主人公はトム・クルーズ本人。アイスマンは海軍大将に出世して登場、舞台は同じサンディエゴの海軍航空基地トップガン。前作で事故死したグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)が登場し、マーヴェリックと対立します。

 ストーリーは、教官としてトップガンに舞い戻ったマーヴェリックが、ルースターたち新人を教育し困難なミッションを成功させてメデタシと云う話です。ミッションと云うのが、「ならず者国家」のウラン濃縮プラントを破壊する作戦です。F-18で山岳地帯をレーダーに引っかからないように超低空で飛び、爆撃後は急上昇して10Gの重力に耐えて脱出帰還という云うもの。何故ステルスのF-35ではなくF-18?。訓練では模擬のドッグファイトもあり10Gでパイロットが失神あわや地上に激突、というハラハラドキドキも用意されています。
 作戦は成功しますが、ミサイル攻撃を受けマーヴェリックとルースターは敵地にパラシュート降下。どうやって帰還するのか? →アレだ!、アレです。敵の戦闘機を奪うわけです。奪った戦闘機が第1作で活躍したF-14、なるほど。逃げる途中にF-14と最新鋭戦闘機とのドッグファイトがあり、1970年代のF-14が最新鋭の第5世代を撃墜します。続編は面白くないというストーリーですが、ドッグファイトに救われています。『トップガン』ファンはこれがあればストーリーなどどうでもいいわけです(私を含め)。

 wikiを見ると、続編のオファーを受けたトニー・スコットの2010年のインタビューがあります。

私はリメイクもリ・インベンションも希望しません。私は新しい映画を作りたいのです」と語っている。報道によると、続編はドッグファイト時代の終焉と現代の空中戦におけるドローンの役割に焦点を当てた物語になり、マーヴェリックはF/A-18E/F スーパーホーネットに搭乗するとされている。
 
トニー・スコットの死によって「新しい映画」は実現されませんでした。「新しい映画」どころか、所々でアイスマンとマーヴェリック、グースとマーヴェリックの昔の写真が出て来て、第1作のグースが酒場でピアノを弾くシーンが息子のルースターで再現され、最後はF-14でダメ押し。100%『トップガン』におもねった映画です。ですが、トップガン世代には面白い。ジェニファー・コネリーが花を添えますが余計で、ここまで前作のオマージュに徹するならケリー・マクギリスでしょう。リ ンダ・ハミルトンが『ターミネーター: ニュー・フェイト』に出演したように。

監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマー

タグ:映画
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