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映画 ラスト サムライ(2003米) [日記 (2024)]

ラスト サムライ [DVD]  今更ですが『ラスト サムライ』を観ました。一言で言うと、お雇い外国人トム・クルーズが、西南戦争で西郷隆盛と共に新政府軍と戦う話です。もっとも、西南戦争も西郷隆盛も登場しませんが、渡辺謙演じる勝元は、明治新政府の参議で政府と折り合わず国元に帰り最後は新政府軍に討たれますから、西郷隆盛、西南戦争そのまま。

 粗筋はWikiを見て頂くとして、トム・クルーズが剣と武士道に目覚め、着物を着て刀を振り回し、最後はヨロイ姿で「西南戦争」に登場します。トム・クルーズ演じるオールグレン大尉は、第七騎兵隊の将校として先住民の虐殺に加担しそれがトラウマとなっています。明治新政府の不平氏族の鎮圧は、騎兵隊の先住民虐殺に相当し、加害者であったオールグレンは今度は鎮圧される側の勝元に味方するわけです。お雇い外国人が反乱軍に投じるという背景を、「第七騎兵隊」で説明したわけです。

 オールグレンにはモデルがあるそうです。幕府のフランス軍事顧問団のひとりジュール・ブリュネ(wiki)です。ブリュネは、戊辰戦争で敗北の後、榎本武揚とともに開陽丸で北海道五稜郭に行き函館戦争を戦ったそうです。五稜郭には新撰組の土方歳三もいます。落日の旧幕府と運命を共にする(義に殉ずる)という美学は、東西共通にあるものなんでしょう。オールグレンが勝元の側に立ったのは、「第七騎兵隊」と捕虜となった勝元の屋敷で剣と共に学んだ武士道=忠と義。命を助けられた勝元と共に新政府と戦います。西南戦争が西郷軍の敗北に終わるように勝元も破れ、壮絶な最後を遂げます。

 殺陣あり合戦ありで(腹切もあります)時代劇と西部劇をミックスしたような映画で、なかなか楽しめます。忍者が登場したのは笑いましたが、アメリカ映画では必須だったのでしょう。舞台が日本ということもあるでしょうが、渡辺謙、真田広之の存在感はトム・クルーズを超えています。 監督は『恋におちたシェイクスピア 』『ブラッド・ダイヤモンド』のエドワード・ズウィックで、手堅いです。

監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之、小雪、原田眞人

タグ:映画
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