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映画 スパイ・ゲーム(2001米) [日記(2019)]

スパイ・ゲーム [DVD]  ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピットの新旧二大スターによるエスピオナージ映画、監督はトニー・スコットです。

 中国蘇州の刑務所から幕があきます。CIAエージェントのビショップ(ブラッド・ピット)は刑務所から何者かを脱獄させようと企て捕まります。ビショップの行動はCIAの作戦ではなく個人的なもの。米中の経済会議が開かれようという時に、CIAが中国で非合法活動をするわけですから外交問題に発展することは必至。この報が、ビショップのかつての上司ミュアー(ロバート・レッドフォード)に入ります。ミュアーの定年退職当日の話です。ビショップは24時間で死刑となり、ミュアー自身もその日でCIAを退職、たった1日でビショップを救うこと出来るのか?。ビショップは誰を何のために助けようとしたのか?、どうも女性らしい、ビショップと女性の関係は?。CIA本部にいるミュアーは、太平洋を隔てた蘇州のビショップを如何なる方法で救うのか?。たたみ込むようなオープニングで観客を映画に引き込む手並みはさすが!。

 CIA本部ではミュアーも加わって対策会議が開かれ、ベトナム戦争まで遡ってビショップとの関係をが描かれ、ビショップの背景が明らかにされます。CIAエージェントのミュアーはラオスの将軍暗殺にビショップを使い、その後ビショップをCIAに引き抜きスパイ技術を叩き込みます。ミュアーにとってビショップは部下以上の愛弟子というわけです。ビショップは、冷戦下の東ドイツ、中東とミュアーの作戦に欠かせない工作員として活躍します。東側と通じた大使夫人に、なんとシャーロット・ランプリングが出演しています。折角のシャーロット・ランプリングですから、もう少し使い方があると思うのは私だけ?。

 CIAに忠実なミュアーに比べ、ビショップは任務に私情を挟むエージェント。ベイルートで大物テロリストの暗殺作戦が企てられ、ミュアーとビショップが従事します。ビショップは、この作戦でNGOのエリザベス(キャサリン・マコーマック)と知り合い愛するようになります。エリザベスはNGO活動の延長でロンドンの中国大使館爆破に関係し、中国に拉致され刑務所に収監されていたのです。ビショップはエリザベスを救うため蘇州刑務所に侵入したわけです。
 刑務所襲撃はビショップの個人的な行為ですから、CIAは彼を助けようとはしません。暗殺まで検討されるにいたって、ミュアーは密かにビショップ救出を画策します。CIAに忠誠のミュアーが、初めて私情を挟んだ作戦、米本土から蘇州のCIA工作員を救出する「ディナー作戦」を敢行します、それも単独で…。そんなことが出来るのか?。出来過ぎた話ではあるわけですが、これはこれでナルホドと感心させられます。お薦めです。

監督:トニー・スコット
出演:ロバート・レッドフォード ブラッド・ピット キャサリン・マコーマック

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