SSブログ

映画 マリアンヌ(2016米) [日記 (2023)]

マリアンヌ [DVD]  原題”Allied”、形容詞「同盟の」。ロバート・ゼメキス、ブラッド・ピットのコンビのサスペンスです。時代設定が1940年代の第二次世界大戦下というのも個人的なポイント。

 連合軍のマックス(ブラッド・ピット)がフランス領のモロッコにパラシュートで潜入し、カサブランカでマックスを受け入れるのがフランス・レジスタンスのマリアンヌ(マリオン・コティヤール)。ナチスのフランス侵攻が1940年ですから、モロッコはナチスの支配下で、連合軍の工作員と仏レジスタンスが居てもおかしくはありません。レジスタンスvs.ナチスなら、もっと適当な舞台があるはずですが、観客に映画『カサブランカ』を連想させる仕掛けなんでしょう。

 連合軍の将校とレジスタンスは夫婦を演じます。二人はオフィシャルでは夫婦、プライベートでは他人。マリアンヌは、他人の目がある時にはキスをねだり夜になるとマックスを屋上に追いやります。観客の期待通りマックスとマリアンヌは恋に落ちます。このクスグリと、二人よるナチス暗殺の落差が前半の見せ場です。面白いのは、マックスの素性。マリアンヌはマックスを「ケベック人」と呼ぶように国籍はカナダです。?と思うのですが、仏人のマリアンヌとフランスの入植地をルーツとし公用語が仏語のケベック人のマックスが仏領カサブランカに夫婦として居てもナチスの注意は引かないわけです。ケベック人という設定はなかなかのモノ。

 ロンドンに帰った二人は結婚するわけですが、マックスの上司は、作戦で知り合った男女が結婚しても上手く行く筈はないと言います。これが後半の主題です。なんと、マリアンヌにナチスのスパイ疑惑が浮上します。罠を仕掛けてマリアンヌ正体を暴き、マックスが彼女を殺す命令が下ります。果たしてマリアンヌはスパイなのか?、マックスは彼女を殺せるのか?、となります。マリオン・コティヤールが演じているわけですから、彼女がただのレジスタンスだったとはオチにもなりませんから...という映画です。

 1940年代の車、飛行機、ファッションが楽しめます。『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキスですから、手堅くまとまっています。恋あり、サスペンスあり、アクションありと、休日にボーッと観るにはいいです。

監督:ロバート・ゼメキス
出演者:ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール

タグ:映画
nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:映画