life log 2014年

　今年も終わってしまいます。あれもこれもと計画はあったのですが、考えてみれば大したことしてませんねぇ。

 

【偏見読書】

・織田作之助

　きっかけは、小説家の「食」を扱った嵐山光三郎の『文人悪食』です。食い倒れの街・大阪の生んだ織田作が登場しないのはオカシイと、変な動機で読みました。代表作『夫婦善哉』には大阪の食があふれているじゃないですか。意外と面白いので、（無料だし）kindleで青空文庫を読むことになりました。『わが町』を読んで映画まで見てしまい、6月はもうオダサクどっぷり。ついでに坂口安吾、檀一雄の無頼派も...。

　33歳で夭折した織田作の魅力は、大阪へのこだわりと、全編これ青春小説であることです。仕出し屋の息子が、将来を嘱望されて三高に入り、彷徨の果てに小説家になるという、織田作の青春そのものが語られているところでしょう。昭和10年代の暗い時代を発禁を受けながらも阿らずに秀作を発表し、戦後、風俗小説を書きまくって自爆するように果てたその無頼ぶりです。

続きを読む

ネタバレ映画館 2015年度版

　
　『西部戦線異状なし』より

ネタバレ映画館　本館

  鑑賞年度別INDEX　2014年　2013年　2012年 2011年　2010年　2009年　2008年

　　⇒オススメ

《12月》

10.バッドサンタ（2003米） 
9.フィクサー（2007米） 
8.8人の女たち（2002仏） 

7.おはよう（1959日）･･･小津安二郎
6.コンスタンティン（2005米） 

5.彼岸花（1958日）･･･小津安二郎
4.秋日和（1960日）･･･小津安二郎＋原節子

3.祇園囃子（1953日）･･･溝口健二
2.ジュピター（2015米英豪）
1.お嬢さん乾杯！（1949日）･･･木下恵介＋原節子

《11月》

8.カウボーイ（1958米）
7.エアフォース・ワン（1997米）
6.マッドマックス/怒りのデスロード（2015豪米）
5.夜叉（1985日）

4.テレマークの要塞（1965）英米
3.アジャストメント（2011米）
2.白い肌の異常な夜（1971米） 
1.青春群像（1953伊仏） 

《10月》 

7.パニックルーム（2002米）
6.君のためなら千回でも（2007米） 
5.ブロークントレイル（2006米）
4.ロビンとマリアン（1976米英）
3.第9軍団のワシ（2011英米） 

2.ザ・インタープリター（2005米）
1.マダムと泥棒（1955英）

《9月》

12.大菩薩峠　竜神の巻（1960）　完結編（1961）
9.セント・エルモス・ファイヤー（1985米）
8.人生万歳！（2009米）
7.幸せの教室（2011米）
6.クリクリのいた夏（1999仏）･･･ ジャンベッケル

5.追憶（1973米） 

4.名探偵再登場（1978米） 

3.七年目の浮気（1955米）･･･ビリー・ワイルダー

2.八月の狂詩曲（1991日）･･･黒澤明 

1.名探偵登場（1976米）

《8月》 

4. アパートの鍵貸します（1960米）･･･ビリー・ワイルダー

3.汚名（1946米）･･･ ヒッチコック

2.春を背負って（2014日）
1.戦場のメリー・クリスマス（1983日英豪ニュージーランド）･･･大島渚

《7月》 

7.大いなる勇者（1972米）
6.11人のカウボーイ（1971米） 

5.シャーロック・ホームズの冒険（1970米）  ･･･ビリー・ワイルダー

4.インドへの道（1984英米） ･･･デヴィッド・リーン 

3.日本の黒い夏－冤罪（2000日）
2.The　Lady　アウンサンスーチー　引き裂かれた愛（2011仏英） 

1.マジェスティック（1974米）

《6月》

6.鷲と鷹（1970米）
5.ライアンの娘（1970英） ･･･デヴィッド・リーン
4.おとなのけんか（2011仏独西ポーランド） ･･･ロマン・ポランスキー
3.第七の封印（1957スウェーデン） ･･･イングマール・ベルイマン

2.赤線地帯（1956大映）･･･溝口健二

1.近松物語（1954大映）･･･溝口健二

《5月》

19.ホビット　決戦のゆくえ（2014米英ニュージーランド） 
18.永遠の僕たち（2011米）
17.ファミリー・ツリー（2007米）
16.幸せへのキセキ（2011米）
15.鉄道員（ぽっぽや）（1999東映）  

14.風とともに去りぬ（1939米）　1,000本達成！

13.荒野のストレンジャー（1973米）･･･クリント・イーストウッド

12.白いカラス（2003米独仏）

11.エレファント（2003米）

10.ぼくの大切なともだち（2006仏） ･･･パトリス・ルコント

9.狼の時刻（1968スェーデン）･･･イングマール・ベルイマン

8.続・荒野の用心棒（1966伊）

7.穴（1960仏）

6.山椒大夫（1954日）･･･溝口健二

5.マスク・オブ・ゾロ（1998米）

4.タワーリング・インフェルノ（1974米）

3.悪童日記（2013独ハンガリー）

2.クレアモントホテル（2005英米）

1.瀬戸内少年野球団（1984日）→1,000本まで後13本

《4月》 

8.地下鉄に乗って（2006日） 

7.切腹（1962日）  

6.はじまりのみち（2013日）

5.ダイヤルMを廻せ（1954米）・・・ヒッチコック  

4.悲しみよこんにちは（1958英米） 

3.浪人街（1990日）  

2.サブェイ123　激突（2009米） 

1.山猫は眠らない　3（2004米） 

 

《3月》

14.エンジェルウォーズ（2011米）

13.地獄門　デジタル・リマスター版（1953大映） 

12.マイルーム（1996米）  

11.山猫は眠らない（2002米）

10.猿の惑星　新世紀（2014米） 

9.それでも夜は明ける（2013英米）

8.スーパー8/super8（2011米） 

7.ロスト・イン・トランスレーション（2003米） 

6.スパルタカス（1960米）

5.主人公は僕だった（2006米）  

4.スティーブ・ジョブズ（2013米） 

3. 終戦のエンペラー（2012米）

2.許されざる者（1960米）

1.犯人に告ぐ（2007日）

 

《2月》

11.新・平家物語（1955大映） 

10.単騎、千里を走る（2004日中）

9.網走番外地（1965東映） 

8.昭和残侠伝　死んで貰います（1970東映） 

7.緋牡丹博徒 花札勝負（1969東映） 

6.山猫は眠らない（1993米） 

5.ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア（1997独） 

4.バペットの晩餐会（1987デンマーク） 

3.トゥルー・ロマンス（1993米） 

2.プロフェッショナル（1966米） 

1.ミニミニ大作戦（2003米） 

《1月》

 

4.ワイルド・ギース（1978英）

3.セントラルステーション（1998ブラジル）

2.ジュリエットからの手紙（2010米） 

1.ゼロ・ダーク・サーティ（2012米）

 

災害用サバイバルキット

　

　暮れの掃除で実家に帰りました。年寄りふたりの生活なので、不要品を捨てることから始まります。

　面白いものが出てきました。婆さんが用意した災害用のサバイバルキットです。実家の方は、阪神大震災は関係なかったのですが、地震を異常に恐れる婆さんが、自室を耐震構造にしてこういうものをストックしています。
　3日間生き延びれば支援物資が届くと云う前提で、食料と水がザックに詰まっています。ザックは、50年近く前のmizunoの帆布製で、私が高校時代に使っていたものです。よく今まで残っていたものです。で、中身ですが、

　

水・食料

　水、缶詰の黒飴、パン、ウィンナ・ソーセージ等々。ウィンナの缶詰は賞味期限切れ、後は大丈夫。

ザックと一緒に、500mリットルのペットボトル×24本×2箱が置いてあります。

　水は、ひとり1日3リットルが目安ですから、24リットルあれば合格です。非常食は、高カロリーのものがいいようで、飴とウィンナとは考えましたね。

雑貨

　爺さん婆さんの下着一式、トイレットペーパー、タオル、軍手、雨具(ビニールのカッパ)、災害用ラジオ。ラジオは手回し発電で、ラジオ＋LEDライト、サイレン、携帯電充電器を兼ねる定番です。東芝製で、我が家にある中華モノより作りがしっかりしています。発電機は出力電圧がFOMA用の3.7Vのため、スマホには使えません。

　新聞か何かの知恵でしょうが、年寄りにしてはなかなかのものです。あと足すとすれば、エマージェンシー・シート、ライター、ナイフ、健康保険証のコピー、傷テープくらいです。基本は山登りの非常食、ファーストエイド・キットと同じです。

 

　爺さん婆さんには、このサバイバルキットが無用の長物となって、天寿を全うしてほしいものです、合掌　→違うって！。 

何とかして使うぞ F-10D

　駄目スマホ(arrows F-10D)は、もうこれでお終いにしようと思ったのですが、何とかして使おうという悪アガキをしています。クワッドコア、4.2.2、カメラ1300万画素のスマホは、最近話題の格安スマホに比べてそれほど遜色があるわけではなし、ナントカ生き延びさせようと思います。不要アプリの削除、root化、MVNOテザリング化が前提です。

 

【テザリング】

　

　格安ノート（dynabook）を入手したので、これとF-10Dで実家にインターネット環境を作ろうと考えています。F-10Dをwifiルータとして使ってインターネット環境が作れれば、光を引く必要が無いかもしれない...。

　LTE接続であれば、体感上、光とそれほど差は感じません。MVNOは2G/月の制約があり、すぐ使い切ってしまいます。クーポンスイッチを切って200kbpsでどの程度使えるかです。週末1日試してみましたが、blog、evernoteの読み書きなど一連の作業、newsサイト、お気に入りblogの閲覧等十分に出来ます。当然Youtubeは無理です。サイズの大きいダウンロードは、LTEに切り替えればいいでしょう。

　但し、スマホのバッテリは急激に消耗します。充電しながら使うしかありません。モバイル・ルータというわけにはいきません。

　simですが、NTTぷららで「定額無制限プラン　月額2,980円（税込）」というのがあるので、これでもいいかな考えています。ベストエフォート3Mbpsで、スピードはどの程度出るんでしょう。

続きを読む

タグ：スマートフォン F-10D

映画 赤ひげ(1965日)

　江戸、小石川療養所を舞台に、長崎遊学から帰った医師・保本登(加山雄三)のビルトゥングスロマンです。保本は、遊学から帰れば御殿医に推挙される筈だったのですが、小石川療養所という江戸市民病院の様なところに配属されます。当てが外れた保本は、こんな所に居られるか！と療養所のルールを無視し診療もせず、療養所からクビを言い渡されるのを待っています。

　診療所の院長は、新出去定こと赤ひげ(三船敏郎)。大名旗本から高額な治療費を取って療養所の運営に当て、貧しい庶民は無料で診療するという人物です。保本は、赤ひげに反発を覚えながら、赤ひげの「医は仁術」に次第に感化され医師として成長してゆくとという、如何にも山本周五郎、黒澤好みの人情ものです。

　三船敏郎と加山雄三も悪くはないですが、人情噺に登場する俳優の演技が素晴らしいです。その人情噺から三編ほど。

続きを読む

映画 地上より永遠に(1953米)

【起承転結の起】

　原題:はFrom Here to Eternity。日本軍による「真珠湾攻撃」が取り入れられていますから、1941年、ハワイのオアフ島が舞台です。ハワイの基地に転属になった元アマチュア・ボクシング選手、プルーイット（モンゴメリー・クリフト）。中隊のボクシング部に入部しなかったためにイジメにあって命を落とす話です。ボクシングで勝つことが中隊の名誉だと考える中隊長は、優秀なボクサーがどうしても欲しかったようで、プルーイットを翻意させるために部下を使ってイジメるわけです。

　旧日本陸軍の内務班にも新兵をイジメる（シゴク）話があります。『人間の条件（1959）』（第3部）で、上等兵の南道郎と千秋実が二等兵の田中邦衛をイジメて自殺させるエピソードがあります。アメリカですから、ああいう陰湿な話ではありませんが、まぁ似たようなもの。『人間の条件』では主人公の加藤剛が田中邦衛を助けようとします。この映画でも、プルーイットを助ける古参軍曹ウォーデン（バート・ランカスター）が登場しプルーイットをかばいます。こういう構図というのは、米軍も旧日本軍も似たようなものです。

続きを読む

SO-02E アップデートの失敗

　アップデートを失敗したのではなく、アップデートをしたことが失敗だったという話です。 

　11/27にSO-02Eソフトウェアのアップデートのアナウンスがありました。android4.4.4になるらしいというnetの情報もあり（実はガゼ）、素直にアップデートしたのですが、これがつまづきの元。見事rootの穴が塞がれました。新ビルド番号は10.5.1.B.0.68です。rootを取って不要アプリを削除、TWRPでバックアップを取りMVNOテザリングまでこぎ着けた苦労が水の泡。

　バックアップがあるので再度rootを取ってTWRP導入→restoreすれば何とかなりそうです。rootを取るためには、10.5.B.0.410に戻す必要があります(10.5.B.0.68ではrootが取れない)。

続きを読む

タグ：so-02e スマートフォン

映画 あなたへ（2012日）

　高倉健が亡くなり追悼番組として何本か放映されていました。さすが『唐獅子牡丹』『網走番外地』はありませんでしたが、高倉健の古いファンは本当はこれが見たかったのではないでしょうか（私のこと）。

　『ホタル』に続いて田中裕子です（監督が降旗康男だから？）。共演も佐藤浩市、草彅剛、ビートたけし、大滝秀治、余貴美子、浅野忠信と豪華メンバー。
　一種のロードムービーです。妻・洋子（田中裕子）を亡くした倉島（高倉健）が、富山から長崎・平戸まで散骨の旅に出ます。旅の途中で様々な人に出会い、慰められ慰め、人生も捨てたものではないという映画です。

　洋子は故郷の平戸に散骨して欲しいという遺書とともに、もう一通、故郷の郵便局止の遺書を残します。洋子は、どうしても高倉に平戸に来て欲しかったのでしょう。病気が直ったら、キャンピングカーで日本中を旅しようと約束した、手作りのキャンピングカーでひとり平戸を目指します。

続きを読む

UNO （カードゲーム）

 

　毎週末にUNOに付き合わされています。相手は5歳の子供なのですが、これが五分の勝負で、ちょっと気を抜くと負けます。子供用のゲームなのでしょうが、けっこう面白い。
　こちらを見て頂ければ分かると思います。場にあるカードに手札をひも付けして、早く無くなった方が勝ち。ルールは赤1のカードには、赤のカードか1のカードがひも付けできます。カードが無い時は、山から1枚取ります。

赤1　→　赤のカード（数字不問）or1のカード（色不問）

赤1　→赤8　→青8　→ Wildカード（好きな色に変更出来る）→黄色　→黄5･･･

と続いていきます。子供とふたりでやるので、手札も7枚に限らず、10枚15枚とその時の気分です。

　面白いのは、イアテム・カード（と子供は言っています）があることです。

Reverse（反対周り）

Skip（ひとり跳ばす）、ふたりでする場合は、ReverseもSkipも同じことです

Draw2（次の人は手札を出さずに山から2枚引く）

Wild（どのカードにもひも付け可能で、色を指定できる）

Wild Draw4（wildカード+4枚取り）

　手札が少なくなると、相手の手札の色を推理し、このアイテム・カードを効果的に使って”UNO（最後の1枚）”となります。Wild Draw4を相手に出され、UNOから手札が増えて相手に上がられてしまいます。5歳の子供に教わったルールですから、間違っているかも知れません。

　5歳の子供でも大人でも楽しめます。ふたりでも出来ますから、お正月にでも試してみてください。

映画 オルランド（1992英露伊仏欄）

　なんとも不思議な映画です。時代は1600年から現在（1990年）まで、主人公のオルランドは、男性として登場し何時の間にやら女性に変身します。寄生生命体が人から人へと乗り移ってゆくSFはありましたが、オルランドは不老不死となって性転換までして400年を生き続けます（吸血鬼でもないし、性転換手術をしたわけでもない、笑）。1600年のエリザベス一世の時代から、名誉革命、産業革命、ふたつの大戦を経て20世紀末まで、時代がどう変わろうとオルランドは生き続けるわけです。時代の波に揉まれるのかというとそんな深刻な話は無く、貴族の身分と豪邸を保証され、恋をして子供まで生まれます。

続きを読む