概略 1
パネルを見ると、おなじみのノブやスイッチが並んでいる。
●チューニング・ノブ
VFOで各バンド500kHzカバーしている。ダイヤルは右に回すと周波数が下がる。今まで使ってきたjr599とは逆でありとまどう。ケンウッド（トリオ）も、バーニャダイアルも右回転で周波数が上がる仕様。プリミックスのクリスタルの関係で、VFOの5.5MHzが低い方のバンドエッジくる為。
操作感は不安なほど「軽い」。少し触っただけで周波数が変わる。
- 日記（2005）
●tune
有名なヤエスのギロチン。コイルのコアを出し入れすることにより、同調を取る。受信・送信系両方で働く。減速機構を使っているためダイヤルは相当重い。
●AF・RFゲイン
二重ボリュームで外がRF、中がAF。音質はソフト。AF系のコンデサの容量抜けもありそう。RFは右に回しきりで使用。ft301はゲインを落とすとSメータが上がる。ATTならゲインを落とせばSメータは下がる。
●バンドスイッチ
10W機には、160m、5MHz（WWV）、11m（CB）バンドと10mバンドのA、C、D、が実装されていない。
●固定チャンネル
通常はVFOポジションで使用。チャンネルが決まっている場合はXtalを追加する必要がある。11チャンネル使用できる。クリスタルはVFOの周波数5～5.5MHzから選ぶ。
●クラリファイア、ドライブ
二重ボリュームで外がドライブ、中がクラリファイ。
クラリファイアはヤエス独自の名称であり、通常はrit・txitと呼ぶことが多い。周波数を±○kHzシフトすることが可能。CLARスイッチをRXにすれば受信周波数のみシフト、TXRXにすると送受信周波数両方がシフト可能。○でクラリファイはoff。
ドライブは通常右に回しきった状態でフルパワーとなる。パワーを必要としない場合やQRP運用時はドライブつまみで出力が落ちる。
●モード
モードの選択。AM、FSK通常lsb、usb、cwしか使わない。cwの受信音はモードのlsbとcwポジションで音調が同じでcw用のキャリヤは発振していない。回路図を見ると、キャリヤ周波数はUSB（9001.5kHz）LSB（8998.5kHz）でCWは無い。CW（8999.3kHz）はAFユニットに在り、送信時に発振する仕組みになっている？。9000-8998.3＝1700Hz、9000-8999.3＝700Hz、よってlsbで1000Hzの音で受信すると送信のキャリヤ8999.3とゼロインすると云う仕組み。
●セレクト
このノブでVFOの入力を選択できる。intでft301のVFOが生きる、これが通常のポジション。ACCソケットの外部VFOをつなぎ、int→送受信ともft301のvfo。ext→送受信とも外部vfo。rx-ext→受信は外部vfo、送信はft301のvfo。tx-ex→送信は外部vfo受信はft301のvfo。
●ファンクションスイッチ
・AGC→AGCのアタック時間を早・遅・中の3段階に切り替え可能。
・RFPROC→RFで効くスピーチプロセッサのon/off。ft301では、ピーチプロセッサは未実装、ssbフィルタを実装すれば可能。
・NB→ノイズブランカ。パルス性のノイズには有効らしい。
Mark→マーカー。マーカーユニットで、100kHzと25kHzのの切り替えが可能。●VXOゲイン
ft301では通常マイク付属のPTTスイッチにより送受を切り替えるが、VXOは音声入力の有無で送受を切り替える。マイクに向かってしゃべっている間は送信とHandsFreeの運用が可能。入力音声の利得の調整ツマミ。
PTTポジションでマイクのPTTが効く。PTTポジションで受信しておき、MOXポジションにすると送信に切り替わるというマニュアル操作が可能。
●Reject
ノッチなのだろうが効果が不明。IF段でキャリアを変化させ、混信シグナルをカットする機能だと思われる。通常の受信は0の位置。
●CLIB
発振周波数と表示周波数のズレを修正するダイヤル。マーカーでゼロビートを取り、表示周波数を末尾0似合わせる。
●Phone
イヤフォン端子。出力インピーダンスは4Ω。
●Mic
マイク端子。インピーダンスは500Ω。4Pの1がアース、2がマイクの＋、3がPTTの＋。1と3をショートすると送信となる。
●CLAR/FIX / VFO
通常使用ではVFOランプが点灯、FIX選択で、FIXランプが点灯。CLARスイッチをonにするとVEOとCLARが点灯する。パイロットランプの代替にもなっている。