アメリ』『デリカテッセン』『ロスト・チルドレン』のジャン=ピエール・ジュネです。主演も『アメリ』のオドレイ・トトゥ!見るしかないです・・・笑。

 雨でぬかるむ塹壕、毒ガス、戦車、航空機、レマルクの『西部戦線異状なし』(こっちはドイツ軍の視点)を彷彿とさせる設定です。前線の塹壕に5人の死刑囚が拉致されるところから映画は始まります。いずれも戦線離脱のために手を打ち抜く(銃が撃てない)自傷事故を起こし、死刑の判決を受けた囚人。家具職人バストーシュ、鉄道工場の工員シー・スー、農夫ノートルダアム、コルシカ人のヒモ・アンジェ、灯台守のマネク。
処刑される代わりに、5人は独軍と仏軍の中間地点に放り出されます。独軍に殺されるか、飢えと寒さで死ぬか何れにしろ命は無いというわけです。そして見事に死にます