そうした意味で日本を舞台とした『ブラックレイン』は、リドリースコットの趣味の世界なのでしょうか。 ニック、チャーリーが佐藤を追って心斎橋、道頓堀、梅田、阿倍野、元町(神戸)を彷徨うのですが、アアあそこねと云う以外に何と言うこともありません。こうした日本の風景描写は、松田優作と若山富三郎が『手打ち』をするシーンなどとともに、海外の観客ならリドリー・スコットらしさを感じるのかも知れませんね。日本のリドリー・スコット ファンにとっては、舞台が日本である分複雑な思いです。SFの架空都市で日本語のネオンサインとハリソン・フォードのウドンまでは理解できますが。
- 日記(2011)
大阪が舞台となるわけですが、ニックとチャーリーはNYで殺人事件を起こした松田優作(佐藤)を大阪に護送し、伊丹空港で逃げられます。なんと佐藤の子分に引き渡すという失敗をやらかします、アリエネー!。このまま帰ったのでは何を言われるか分かったものではないと?、ニックとチャーリーは大阪府警とともに佐藤を追いますが、ふたりをアテンドするのが高倉健(松本警部補)。英語を喋る健さん、ハッキリ言って似合ってません!。
よく言われる様に、松田優作の演技は(自分の死を悟っているのかどうか)迫力満点です。元々こういう無鉄砲な跳ねっ返りは松田優作の持ち味でしょうが、他の出演者を完全に喰っています。
戦後アメリカがもたらした民主主義や個人主義が佐藤(松田優作)の様な人間を生んだと、若山富三郎演じる大親分が嘆息していますが、この嘆きもこの演技があって生きてくるセリフです。
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ダグラス 高倉健 松田優作 アンディ・ガルシア ケイト・キャプショー
よく言われる様に、松田優作の演技は(自分の死を悟っているのかどうか)迫力満点です。元々こういう無鉄砲な跳ねっ返りは松田優作の持ち味でしょうが、他の出演者を完全に喰っています。
戦後アメリカがもたらした民主主義や個人主義が佐藤(松田優作)の様な人間を生んだと、若山富三郎演じる大親分が嘆息していますが、この嘆きもこの演技があって生きてくるセリフです。
最後に、吉本新喜劇でハリウッド進出を果たしたコメディアンは誰か?答えはあのパチパチパンチの島木譲二です。松田優作もさることながら、ボケとツッコミを愛する関西人ならこの島木譲二さんに拍手を送りたいと思います(^^;)。
監督:リドリー・スコット
出演:マイケル・ダグラス 高倉健 松田優作 アンディ・ガルシア ケイト・キャプショー
【リドリー・スコット 全作品踏破】 ・・・★view
★デュエリスト (1977) ⇒キース・キャラダイン、ハーヴェイ・カイテル
★エイリアン (1979) ⇒シガニー・ウィバー
★ブレードランナー (1982) ⇒ハリソン・フォード
★レジェンド・光と闇の伝説 (1985) ⇒トム・クルーズ
★誰かに見られてる (1987) ⇒トム・ヴェレンジャー
★ブラックレイン (1989) ⇒マイケル・ダグラス
★テルマ&ルイーズ (1991) ⇒スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス
1492コロンブス (1992) ⇒ジェラール・ドパルデュー
★白い嵐 (1996) ⇒ジェフ・ブリッジス
★G.I.ジェーン (1997) ⇒デミ・ムーア
★グラディエーター (2000) ⇒ラッセル・クロウ
★ハンニバル (2001) ⇒アンソニー・ポプキンス
★ブラックホーク・ダウン (2001) ⇒ジョシュ・ハーネット、ブラック・ホーク(ヘリコプター)
★マッチスティック・メン (2003) ⇒ニコラス・ケイジ
★キングダム・オブ・ヘブン (2005) ⇒オーランド・ブルーム
★プロヴァンスの贈りもの (2006) ⇒ラッセル・クロウ
★アメリカン・ギャングスター (2007) ⇒テンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ
★ワールド・オブ・ライズ (2008) ⇒レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ
ロビン・フッド(2010米) ⇒ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット