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映画 愛と追憶の日々(1983米) [日記(2011)]

愛と追憶の日々 [DVD] 原題、Terms of Endearment。英語力が無いので訳せませんが、邦題のように『愛と追憶の日々』となるんでしょうか

 若くして夫を亡くしたオーロラ(シャーリー・マクレーン)とその娘エマ(デブラ・ウィンガー)、それぞれの三十数年の人生を描いた『ホームドラマ』です。ホームドラマですが、夫のいない母親と父親のいない娘の、人生をともに生きる友人の様な関係を描いています。
 お互いに女を意識して対立する母娘はメロドラマの題材だったような気もするのですが、友人の様な母娘の関係が成り立つのかどうか男の私には分かりません。その関係ですが、どの辺りが変わっているかと言うと、
娘の結婚相手が気に入らないと言って式にも参列しない、お祖母ちゃんになるのが嫌で娘の妊娠を喜ばない、お互いの恋愛(不倫)を報告し合う等々相当変わった関係です。
 こうしたオーロラとエマの関係を軸にオーロラと隣家の男性との恋、エマと夫のギクシャクした関係や不倫が描かれます。起承転結があるわけでもなく、ドラマがあるわけでもなく、ふたりの人生が淡々と描かれます。人生の機微といったところでしょう。

 オーロラが『老いらく恋』をする隣家の男性をジャック・ニコルソンが演じます。ジャック・ニコルソンですから相当強烈な個性で、元の職業が宇宙飛行士。何故宇宙飛行士なのかは最後まで謎です(^^;)。孫のいるオーロラと頭の薄くなった元宇宙飛行士の恋は、笑いますがなかなか切ないです。『もっと枯れれば!?』と言ってあげてもいいのですが、この年になっての恋愛はもう孤独な魂と魂の問題かもしれません。その辺りを演じるシャーリー・マクレーンとジャック・ニコルソンの演技は貫禄の一言に尽きます。空港での別れ際の会話

ギャレット、愛してると言ったのに返事が無かったわ (オーロラ)
もう少しで かわせたのに (ギャレット)
受けとめてよ (オーロラ)
持ち合わせの答えしかないんだ (ギャレット)
どんな? (オーロラ)
おれも愛してる (ギャレット)

こういうセリフはジャック・ニコルソンでないと絵になりません。

 エマは癌で逝きます。幼い子を残してゆく母親の心残り、悲しみをストレートに表現できない長男、子に先立たれる親の悲しみ、などなど最後は泣かせます。大人の見る映画でしょうね。

監督・制作・脚本:ジェームズ・L・ブルックス
出演:シャーリー・マクレーン デブラ・ウィンガー ジャック・ニコルソン ジョン・リスゴー

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