2008年 今年のDVD [日記(2008)]
今年はDVDを借りて映画を見るという、趣味がひとつ増えました。映画は映画館で見るものだ、という意見はもっともなのですが、DVDは(評価するにしろしないにしり)何度も見て納得できるところが気に入っています。好きな時に見ることができるので、時間的に経済的です。『薔薇の名前』や『マトリクス』など手持ちのものを除くと、
◆男と女(1966年仏)
→40年ぶりに見ました。これぞフランス映画!何も云うことはありません、『男と女Ⅱ』も見てしまいました。Ⅱは『怖い』です。
◆世界最速のインディアン(2005年ニュージーランド/米)
→どっちかと云うと地味な映画です。こういうのが『映画』の楽しみなのだと、しみじみ分からせてくれます。
◆アイ アム レジェンド(2007年米)
→前の2作とは違って、これぞハリウッド映画。結末はアメリカ映画なのですが、前半のウィル・スミスの孤独は胸に迫ります。犬のサムもいい。
◆次点
いっぱいあるので迷います。
◆男と女(1966年仏)
→40年ぶりに見ました。これぞフランス映画!何も云うことはありません、『男と女Ⅱ』も見てしまいました。Ⅱは『怖い』です。
◆世界最速のインディアン(2005年ニュージーランド/米)
→どっちかと云うと地味な映画です。こういうのが『映画』の楽しみなのだと、しみじみ分からせてくれます。
◆アイ アム レジェンド(2007年米)
→前の2作とは違って、これぞハリウッド映画。結末はアメリカ映画なのですが、前半のウィル・スミスの孤独は胸に迫ります。犬のサムもいい。
◆次点
いっぱいあるので迷います。
2008年 今年の読書 [日記(2008)]
今年も、もう少しで終わりますが、49タイトルで今年の読書も終わりそうです。1週間1冊ですからこんなもんでしょう。★の数はその時の気分ですからあまり当てになりませんが、今年の成果は、
◆奥泉光 『「吾輩は猫である」殺人事件』
→これは文句なしに面白かったです。苦沙弥先生が殺され、「吾輩は猫である」で死んだ筈の猫がよみがえって殺人事件の謎を解くという設定が奇抜。且つ猫の独白がまるで漱石よみがえって書いたように良くできています。
◆角田房子 『甘粕大尉』
→佐野眞一の『甘粕正彦 乱心の曠野』も良かったのですが、同書から遡る30年前に大杉事件の真相がほぼ解明されている点が凄いです。甘粕の満州での活動の起点を、彼のフランス滞在に置く『作家の眼』は感心させられます。
◆久世光彦 『一九三四年冬 ―乱歩』
→乱歩の創作の秘密を怪奇小説の形で書いた『乱歩論』だと思います。個人的には一押しの小説です。
◆次点
いろいろあって困ります。
◆奥泉光 『「吾輩は猫である」殺人事件』
→これは文句なしに面白かったです。苦沙弥先生が殺され、「吾輩は猫である」で死んだ筈の猫がよみがえって殺人事件の謎を解くという設定が奇抜。且つ猫の独白がまるで漱石よみがえって書いたように良くできています。
◆角田房子 『甘粕大尉』
→佐野眞一の『甘粕正彦 乱心の曠野』も良かったのですが、同書から遡る30年前に大杉事件の真相がほぼ解明されている点が凄いです。甘粕の満州での活動の起点を、彼のフランス滞在に置く『作家の眼』は感心させられます。
◆久世光彦 『一九三四年冬 ―乱歩』
→乱歩の創作の秘密を怪奇小説の形で書いた『乱歩論』だと思います。個人的には一押しの小説です。
◆次点
いろいろあって困ります。
吉村 昭 黒船 [日記(2008)]
懐かしいPalm航空 [日記(2008)]
ミヒャエル エンデ モモ [日記(2008)]
高橋をうならせたら50万 ~手帳の話~ [日記(2008)]
『高橋をうならせたら50万』、手帳大賞の募集広告です。
主催は高橋書店、13回目だそうで去年も見ました。名言・格言部門と商品企画部門に分かれていて、審査員は泉麻人(コラムニスト)・椎名誠(作家)・黛まどか(俳人)だそうです。年末ですからタイムリーな企画ですね。
ちなみに、昨年の名言・格言部門の大賞は
『努力したら、できるように産んである。』
だったそうです。
手帳と云うと勝手に想像が膨らんでしまいます。30年以上サラリーマンやってますから、30冊以上の手帳を使ったことになります(電子手帳に替えたので、20冊?)。異動するたびに、名刺の箱と過去の手帳だけは運んでいました。
紙の手帳から電子手帳に乗り換えて10年ほど経ちますが、どんな素晴らしい手帳が登場しても、最早紙の手帳には戻れませんね。この時期、書店に手帳コーナーを見ると毎年同じ思いがします。で、手帳とは何か?を考えてみます。
主催は高橋書店、13回目だそうで去年も見ました。名言・格言部門と商品企画部門に分かれていて、審査員は泉麻人(コラムニスト)・椎名誠(作家)・黛まどか(俳人)だそうです。年末ですからタイムリーな企画ですね。
ちなみに、昨年の名言・格言部門の大賞は
『努力したら、できるように産んである。』
だったそうです。
手帳と云うと勝手に想像が膨らんでしまいます。30年以上サラリーマンやってますから、30冊以上の手帳を使ったことになります(電子手帳に替えたので、20冊?)。異動するたびに、名刺の箱と過去の手帳だけは運んでいました。
紙の手帳から電子手帳に乗り換えて10年ほど経ちますが、どんな素晴らしい手帳が登場しても、最早紙の手帳には戻れませんね。この時期、書店に手帳コーナーを見ると毎年同じ思いがします。で、手帳とは何か?を考えてみます。
A.J.クィネル 燃える男 [日記(2008)]
解説によると、A.J.クィネルは『外人部隊や傭兵の経験があり、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアの戦場渡り歩いた猛者』であり、本書は『40代の終わりまで人生の経験をしこたま詰め込み、満を侍して放った作品』だと云うことです。おまけに覆面作家だと云うのですから、興味津々ですね。
主人公は、(上記の解説を信じるなら)作家を彷彿とさせる中年にしては少しトウたった49歳のアメリカ人の元傭兵・クリーシィ。(アメリカが介入する前のヴェトミンと戦った)ベトナム、ベルギー領コンゴ、アルジェリア、ルワンダと転戦した手榴弾とサブマシンガンの名手という設定です。しかもアル中。
戦場以外生きる場所が無いにもかかわらず戦場から見放されたこの元傭兵が、イタリアの富豪のボディーガードとし生きる術を見つけることから物語は始まります。冒険小説としては静かな幕開けです。守る対象はなんと11歳の少女です。子供と接したことがない無骨な兵士と、兄弟もいない孤独な少女との交流は、後に用意される復讐と冒険を引き立たせる上でなかなかよくできています。殺し屋とかボディーガードと少年少女の組み合わせ等よくある設定ですね。ブルース・ウィルス、ケビン・コスナー、シュワルツネガーの映画もあったようです。
第2部でクリーシィはアルコールと怠惰で鈍った体力の回復を図るため、マルタ島に渡ります。マルタ島で出会う人達が全員これ善意の塊。人生にとって何が大切で何が価値があるかを熟知した人々との交流が、マルタ島の風物、旨い酒と旨い食事ともに描かれます。これも、第3部の活劇の効果を高める伏線です。
第3部は本書のクライマックス。シュワルツネッガーの『コマンドゥ』ですね(どっちが先?)。
【グィドーとサッタ】
この二人が後半の物語に重要な役割を演じます。グィドーは傭兵時代の友人でペンションのオーナー。サッタは貴族の名門に生まれた憲兵隊・大佐です。
クリーシィにボディーガードの職を世話したのはグィドーで、当然影でクリーシィを助けます。サッタは伊達で女性と美食に目が無いハンサムな38歳。サッタが女性を口説こうとするとクリーシィが何かをやらかし、緊急電話が鳴るという設定は笑わせます。後半、グィドーとサッタが狂言回しとなり物語を運びますが、このでこぼこ?コンビは本書の脇役としてはピカイチですね。
翻訳は、冒険小説にしてはなかなか重厚で好感が持てます。
【クリーシィ・シリーズ】
・燃える男
・パーフェクトキル
・ブルーリング
・ブラックホーン
・地獄からのメッセージ
出張の友にはぴったり →★★★★