監督が『クリクリのいた夏(1999)』『ピエロの赤い鼻(2003)』のジャン・ベッケル、主演が『あるいは裏切りという名の犬』のダニエル・オートゥイユ。そういうつながりで見ました。『ピエロの赤い鼻』はたいへん分かり易い映画だったのですが、この映画にはストーリーらしいストーリーはなく、ドラマもありません。
原題のDialogue avec mon jardinierを自動翻訳にかけると『庭師との会話』。タイトル通り、数十年ぶりに出会った画家と庭師の会話を通じて、人生の機微を描いています。

 画家がパリから生まれ故郷の田舎に帰ってきます。奥さんとの離婚問題を抱えちょっと疲れたという設定です。自分でも言ってますが、絵を描き終わるとそれまで何とも思わなかったモデルについ・・・という癖が直らず愛想を尽かされた様です。まぁ自業自得でしょう。
 生まれ育った家に住み、亡くなった母親が育てていた家庭菜園を復活しようと庭師を募集したところ、やって来たのが幼なじみの庭師だったいう設定。