ナイロビの一等書記官ジャスティン(レイフ・ファインズ)の妻テッサ(レイチェル・ワイズ)が殺害されます。ケニア人の医師と地方に調査に出かけ、運転手とテッサは死体で発見されますが、医師は行方不明。警察の調べで、テッサと医師が同室で宿泊していたことから、ふたりは不倫の関係にあり、痴情のもつれによる殺人が浮かび上がってきます。
 夫のジャスティンは真実を求めて調査するうちに、この医師はゲイでテッサとの不倫はあり得ず、不倫を装った殺人の疑いが浮かび上がってきます。テッサと医師は地方に何をしに行ったのか?、ふたりは何を追っていたのか?。
 ジャスティンの前に、外務省、大使館を巻き込んだ企業の謀略が浮かび上がってきます。

 主人公は英国外交官、舞台は旧英国植民地ケニアのナイロビ、原作はジョン・ル・カレですから重厚なスパイ・ミステリかと思ったのですが、少し違いました。英国のMI6も在外公館の情報部も昨今暇でしょうから、国益?のためにこういう仕事もやるんでしょうか。

 アフリカの貧困とそこにつけ込むヨーロッパの巨大資本の暗部を暴き、サスペンスあり、ラブストーリーありと多彩です。これお薦めです。

 おまけ →犬です(^^;)

監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
出演:レイフ・ファインズ レイチェル・ワイズ