ジャン=ピエール・ジュネは、『デリカテッセン』『ロストチルドレン』『アメリ』『ロング・エンゲージメント』とどんどん分かりやすくなってます。分かりやすくなった代わりに、『デリカテッセン』の(ブラック)ユーモアや『ロストチルドレン』の(ダーク)ファンタジーの毒が薄くなって、ちょっとお子様ランチ風です。あえて言うと、これはジャン=ピエール・ジュネによる『七人の侍』『荒野の七人』『黄金の七人』ですね。

 事故で頭に銃弾が入ったままとなった男バジルの物語です。この事故でバジルは職も住いも失いホームレスとなります。バジルの父親は地雷によって命を落としていて、親子2代にわたって兵器によって人生を台無しにされたバジルは、武器商人に報復を決意します。このバジルに協力するのがプロフェッショナル?な七人。