中原の虹(3)

 第3巻では西太后も光緒帝も亡くなり、醇親王(光緒帝の弟)を摂政に6歳の溥儀が清朝最後の皇帝の座についています。戊戌変法で光緒帝を裏切った袁世凱は醇親王によって失脚させられていますが、1911年に起こった辛亥革命、東三省で独立王国をなしつつある張作霖など混沌とする清朝末期、袁世凱が呼び戻されます。呼び戻したのは東三省総督の徐世昌で、清王朝の幕引きのためです。