『パンドラム』と似たような設定ですが、『パッセンジャーズ』には怪物は登場しません。宇宙船の中は快適の一言。食事は出るしバーもある。プールもあり宇宙遊泳もできるという至れり尽くせり。なに不自由なく快適に暮らせると言っても、90年は長過ぎます。
『パンドラム』では、唯ひとり目覚めたクルーは乗客を次々に目覚めさせ、彼等の上に君臨して「王国」を作ったのですが、ジムも似たようなことを考えます。とびきっりの美女オーロラ(ジェニファー・ローレンス)を目覚めさせ、孤独を癒そうとします。美女数十人を目覚めさせてハーレムを作らなかったところが、この映画の軟弱なところ(笑。おまけに、オーロラが事故で目覚めた様に装い、アーサーにもナイショにしてくれと頼むのですから、主人公のジムはいい人です。
若い男女が二人きりで生活するわけですから、なるようになります。コレSF映画じゃなかったの?という展開で、どう始末を付けるんだろうエイリアンでも登場するのか?。
好事魔多しで、アーサーの口から秘密がバレます →当然破局。破局を修復してSF調ラブロマンスに終わらせると言うのが、この映画のミソです。出だしはそこそこ面白いのですが、途中からダラけます。SFを期待する方は見ない方がいいですね。個人的には『パンドラム』の方が好きです。
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:クリス・プラット ジェニファー・ローレンス マイケル・シーン ローレンス・フィッシュバーン