原題は“36 Quai des Orfevres”(オルフェーヴル河岸36番地)。
 パリ警視庁のふたりの刑事の確執を描いたアクション映画です。ひとりはBRIを率いるヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)、もうひとりはBRBを率いるクラン(ジェラール・ドパルデュー)。このBRIとBRBは、WikipedeaによるとBRI=探索出動班、BRB=強盗鎮圧班と云うことですが、犯罪捜査のチームがふたつあるのでしょう。

 冒頭で、二人組が警視庁の『オルフェーヴル河岸36番地』という標識を盗みバイクで逃走します。犯人はなんとBRIの刑事で、同僚の送別会の記念品に盗みを働いたわけです。そうした型破りな刑事を束ねているのがヴリンクス。一方BRBはクランが君臨し、意に沿わない刑事は左遷するという組織です。この対照的なマネジメントをするふたりは次期局長候補にあり、それぞれがチームを率いて犯罪捜査にしのぎを削るという状況下にあります。