伊賀街道は、伊賀上野から長野峠を越えて津に至る50kmの街道で、伊賀上野と津に城を構える藤堂藩には重要な官道であり、庶民にとっては伊勢神宮参拝の道だったそうです。街道沿いには、片田宿、長野宿、上阿波宿、平田宿の四つの宿場があります。今回走ったのは、津八町→片田宿→長野宿の約17km。途中の長野峠の標高が330mを超えるので、恐れをなして峠に差しかかる長野宿の外れでUターン、それでも標高163m。往復で33km、急な坂はないですが、向かい風でずっと登りというのはいい運動になりました。
沿線には、国学者谷川士清の旧宅(八町)、平忠盛(清盛の父親)が生まれたという忠盛塚(産品)、片田宿、長野宿の旅籠(と云っても当時のものではない)、道標、常夜灯など旧街道の趣があります。
今回の目的は、祖母の実家である片田宿の旅籠・野田屋を見ることで、様変わりしていましたが個人的にはン十年のタイムスリップが楽しめました。
次は長野峠を越えて伊賀上野を目指す、と言いたいところですが、330mの峠を挟ん往復100kmは正直無理。軽い自転車を手に入れて輪行までお預けです(笑。
ローカルでは有名な忠盛塚(津市産品)
片田宿・徳田屋(旅籠) 同じく野田屋
旧街道の趣 五百野の常夜灯
奈良街道との分岐の道標 万度石