ディレクターズカット ワイルドバンチ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
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 クリント・イーストウッドの『許されざる者』が「最後の西部劇」と言われるそうですが、こっちが本家本元の「最後の西部劇」だそうです(Wikipedia)。原題はThe Wild Bunch、群盗です。監督がサム・ペキンパー、出演者にウィリアム・ホールデン、ロバート・ライアンですから古い!3人とも故人です。

 パンチョ・ビリャの名前が登場しますから1910年代のテキサス及びメキシコが舞台です。マカロニウェスタンの走り『荒野の用心棒』が制作されたのが1964年ですから、メキシコを舞台とした西部劇としてはその影響があるのでしょう。
 冒頭、騎兵隊が銀行(正確には鉄道の事務所)を襲います。?と思っていると、建物の屋上から一群の男たちが騎兵隊を狙撃し、また?です。騎兵隊に化けた強盗団が、銀が運び込まれるという情報をもとに事務所を襲い、偽の情報を流した鉄道会社側が待ち伏せしていた、というのが筋書きです。強盗団のリーダーがウィリアム・ホールデン(パイク)、待ち伏せしていた一味のリーダーがロバート・ライアン(ソーントン)。二人は元友人で、ソーントンは釈放を条件に囚人仲間を引き連れてこの待ち伏せに加わったという、とんでもないスタートです。さすがはサム・ペキンパー、銃撃シーンは今日でも十分通用する迫力です。