ウエスタン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
 (1968米 Once Upon a Time in the West)
 『ドル箱三部作』に続く、『ワンス・アポン・ア・タイム三部作』の第1作。『荒野の用心棒』から四作目となると、出演者もチャールズ・ブロンソン、ヘンリー・フォンダ、ジェイソン・ロバーズに加えクラウディア・カルディナーレと豪華です。西部劇ですが、意識してマカロニ・ウェスタン色を排除しているのでしょう、ユーモアが後に引っ込んで全体にシリアスな内容となっています。“Once Upon a Time in the West”のタイトル通り、西部劇を昔話とする視点で作られ、アメリカ大陸横断鉄道の建設がストーリーの骨子となっています。大陸横断鉄道の完成は1869年ですから、舞台は1860年代初めの頃です。
 冒頭のシーンが素晴らしい!長いコートを羽織った三人の怪しげなガンマンが駅に現れます。どうやら、汽車で到着する誰かを待ちうけている様子。所在なげに待つガンマンの頬にハエが一匹とまり、男は息を吹きかけたり顔を歪めたりして追い払おうとします。次の血なまぐさいシーンを予感させるこの演技は秀逸です。この俳優さん、名前は知りませんが西部劇ではよく見る顔のような気がします。