夕陽のギャングたち オリジナル英語・特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝ビデオ
  • メディア: DVD
(1971米 Duck, You Sucker)
 『ワンス・アポン・ア・タイム三部作』第2作です。『夕陽のギャングたち』という邦題は『夕陽のガンマン』から来ているのでしょうが、映画の中身とは全く無関係なタイトル。セルジオ・レオーネは“Once Upon a Time... the Revolution”というタイトルを付けたかったようですが(wikipedia)、その方がすっきしますね。

 『夕陽のギャングたち』は、いかにもセルジオ・レオーネらしい映画です。山賊の親分ファン(ロッド・スタイガー)とIRA(アイルランド共和軍)の闘士ジョン・マロリー(ジェームズ・コバーン)のコンビがメキシコ革命を背景に暴れ回るユーモアたっぷりで少しセンチメンタルな冒険活劇です。
 ロッド・スタイガー演じる山賊の親分が傑作です。ロッド・スタイガーは、私にとっては『ドクトル・ジバゴ』のコマロフスキーのイメージですが(ジュリー・クリスティは、ロッド・スタイガーの毒牙にかかってしまうんです、関係ないですが)、さすが大俳優、何でも演じられるんですね。木訥な農民として登場しますが強盗に早変わり、身ぐるみ剥いでちゃっかり女性まで頂くと云う調子の良さ。山賊の一団は、子供に父親など一族郎党を引き連れたファミリーですから笑わせます。