第2話:インディアンとの戦い(第2世代)
次女リリーと賭博師クリーヴ(グレゴリー・ペック)の物語。金鉱を目指す幌馬車隊とインディアンの戦いがエピソードの中核です。リリーとクリーブは結ばれ、ふたりはカリフォルニアを目指します。
第3話:南北戦争(第2世代、第3世代)
イヴとライナスの息子セブ(ジョージ・ペパード)を通じて南北戦争が描かれます。実際には登場しませんがライナスも戦死し、イヴも夫を失った心労で亡くなります。戦争から戻ったセブもまた、運命の様に西部(カリフォルニア)を目指します。ジョン・ウェインがチラと出ています。
第4話:鉄道(第3世代)
第4話では、西部開拓を支えた大陸横断鉄道が西部にもたらした功罪を描きます。見せ場はバイソンの暴走。鉄道建設に反対するインディアンに誘導されたバイソンの群れが、地響きを立てて鉄道建設現場を破壊するシーンは迫力満点です。鉄道が西部に持ち込んだ問題は、白人とインディアンの対立、ユニオンパシフィック鉄道の社員(リチャード・ウィドマーク)とインディアンとの調整役セブの対立、鉄道vs.野牛の構図として描かれます。
ヘンリー・フォンダ登場しますが、髭面でちょっと分かりません。
第5話:列車強盗(第3世代)
最終章に至って、やっとドンパチのある西部劇を見ることができます。鉄道警備の隊長から保安官となったセブが、列車強盗(イーライ・ウォーラック)から金塊を守る活劇です。馬で列車を追いかける強盗と保安官の銃撃戦、懐かしいの一言です。ストーリーはどうと云うことは無いのですが、「銃の時代は終わった、これからは法律の時代だ」などと云いながら最後はドンパチでケリがつく辺りは「西部劇」です。
映画としては、西部劇の要素が詰まったこれぞ「西部劇」ですが、要領よく纏められている分、中身は薄いです。本来なら5本の映画を1本に纏めたんですから仕方がありません。
往年の名優が目白押しですね。
監督:ヘンリー・ハサウェイ ジョン・フォード