出演はベルティーユ・ノエル・ブリュノーとキツネ。子キツネ、オオカミ、ハリネズミも出演しています(笑。主人公の少女(ベルティーユ・ノエル・ブリュノー)以外に見事に人間は登場しません(大人になった少女は登場します)。
 フランスでは大ヒットしたらしいですが、日本ではどうだったんでしょう。オフィシャルblogもあるし、DVDも発売されていますから、それなりに話題になったんでしょうか?こういう映画を見せてくれるのがNHKのいいところです。

 内容はタイトル通り「きつねと私(少女)の12ヶ月」です。フランスの美しい自然を舞台に、十歳の少女と野生のキツネの心暖まる交流を描いています。おそらく人に馴れた「俳優」キツネを何匹も使ったのでしょうが、最初は警戒していたキツネが徐々に少女に近づくようになり、最後には彼女に頭を撫でさせるまでになります。子キツネも登場して、キツネ一家と少女の交流は微笑ましいです。

 キツネに導かれるように鍾乳洞を探検して迷子になり森で一夜を明かしたり、オオカミに襲われそうになったり、適度な冒険もあって飽きません。行方不明事件では、さすがに1週間外出禁止のお仕置きを受けています、そりゃそうです。
 ソバカスだらけの少女もかわいいですがこのキツネの演技は特筆もので、動物は偉大な俳優ですね。

 結末をどうつけるんだろうと心配したのですが、さすがプロです。最後はきっちりオチを付けて物語を締めくくってくれます。

 たまにはこういう映画もいいですね。
 
  
 
監督 リュック・ジャケ
出演:ベルティーユ・ノエル・ブリュノー、キツネ、子キツネ、オオカミ、ハリネズミ