原題は“Brassed Off”。英国の炭鉱閉鎖を背景に、炭鉱夫で組織されたブラスバンドの物語です。邦画でいうと、『フラガール』と『スウィングガールズ』を足して2で割ったような映画ですが、こちらが本家、ネタ元かしれません。大体想像がつきますね。

 グロリア(タラ・フィッツジェラルド)という若い女性が、楽器(ブリューゲル)を抱えて炭坑町グライムソープに現れます。宿屋の女将さんに街のブラスバンドの練習場を教えてもらって出かけます。折から練習中、バンドリーダーのダニー(ピート・ポスルスウェイト)はじゃ吹いてみろ...これが上手なんですね。バンドに入れてヨ...よそ者はダメ...この街の出身よ...エェッあいつの孫か、というやり取りがあってグロリアはめでたくバンドに加入します。これをじっと見ているのがメンバーのひとりアンディ(ユアン・マクレガー)。実は、アンディとグロリアは高校生だった頃親しかったというか、アンディがグロリアを一方的に想っていたようです。
 若い女性がアマチュアのブラスバンドに加入するために帰郷?何かありそうです。