17世紀のフランス劇作家モリエールの若き日のエピソードです。『恋に落ちたシェイクスピア』『もうひとりのシェイクスピア』と同系列の映画です。前者に近いコメディです。
  
 モリエール(ロマン・デュリス)は、劇団を率いて地方巡業を終え破産状態でパリに戻ってきます。パリでは、王族も見に来るから喜劇ではなく悲劇だ、とモリエール一座は悲劇を演じますがこれが不評。モリエールは、喜劇作家として名を残していますから、その才分は喜劇にあったわけで、モリエールが、悲劇から喜劇に転向して成功したのには、こんなエピソードがあったんだよ、という映画です。