大手メーカーの社員が企画の失敗で10億ドルという損失を出し会社を首になります。おまけに恋人にフラれ、自殺を図ろうとするまさにその時、父親の訃報が入ります。葬儀のために父親の故郷エリザベスタウンを訪れ、多くの人々と出会い立ち直る話しです。ハートフル何とか映画に当たるのでしょう。
 監督、制作、脚本を兼ねるキャメロン・クロウが描きたかったのは、失意の男の再生、それもかなり自伝的な再生の話だと思われます。それだけでは売れないと考え、主人公ドリュー(オーランド・ブルーム)と飛行機の中で知り合った航空会社のアテンダント・クレア(キルスティン・ダンスト)との恋模様が挟まれますが、たぶん、美男美女?のスターを用いて恋でもさせないと絵にならないわけで、これは商売上の付け足しでしょうね。