「潜水艦映画にハズレ無し」、ということで見てみました。
 敗戦色濃い1945年夏、米駆逐艦とイ号潜水艦の戦いを描いた戦争映画です。この手の映画の常として、ヒューマニズム、反戦、若い将校と内地で帰りを待つ恋人、というお決まりの道具立てがあります。潜水艦映画ですから、緊迫したソナー音、駆逐艦との駆け引き、爆雷による浸水、火災、限界深度を超える潜行(例のボルトが飛ぶやつです)など、定石通りです。これ等を全部揃えて、なおかつ過去の映画の寄せ集めツギハギから逃れるためには、もうひとつ何かが要ります。
 それが「真夏のオリオン」というわけです。