偶然聴いたNHKラジオドラマ(新日曜名作座)がきっかけです。2012年の2月~4月まで、全6回の放送があったようで、私が聴いたのは、表題作の『春を背負って』と『野晒し』でした。ドラマの静謐な語り口に魅せられて原作者の名前だけは控えておいたのですが、その後忘却。映画化されると新聞で読んで、ちょうどkindle版があり読んでみました。正直、kindleの‘1-click’はヤバイですね(笑。

 奥秩父の山小屋「梓小屋」の小屋主・長嶺亨と小屋を手伝う66歳の多田悟郎(ゴロさん)を主人公に山にまつわる短篇集です。