映画 Ray/レイ(2004米) [日記(2014)]
レイ・チャールズの伝記映画です。リリースが2004年、レイ・チャールズが亡くなったのも2004年。どちらが先か分かりませんが、彼が生きている間に作られたということです。アメリカの誇る「ソウルの神様」の伝記映画ですから、(生前の制作でもあり)それなりの敬意が払われています。当然の如く、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞していますが、さすがに作品賞、監督賞は与えていません。何処を切っても、6歳で失明し、麻薬を克服して頂点に上り詰めた立志伝の物語です。
レイ・チャールズの半生は、音楽と麻薬と女です。6歳で失明したレイが、母親の躾で自立してゆく様は描かれていますが、どうやってピアノを習い、音楽に開眼していったかという描写はほとんどありません。ジャズと麻薬の関係は、これはもう定番のようなものなので仕方がないといえば言えますが、それにしても、麻薬克服の物語を大きく取り上げるのであれば、麻薬に誘惑される物語がもう少しあっても良さそうなものです。
レイは音楽と女と麻薬を背負って登場し、音楽では大成し、女出入りはあるものの最後は奥さんのもとに帰り、麻薬は立派に克服した、ではねぇ。
とまぁ不満ばかり書きますが、ストーリーとレイの歌が重ねられ、存分に聴けるところは気に入っています。「メリー・アン」が恋人の名前だったり、バックコーラスのひとりがレイの恋人で、別れ話の怒りとともに「 ヒット・ザ・ロード・ジャック」をレイと掛け合いで歌うシーンなど、なかなか面白いです。
ということで、ドラマとしては大したことはありませんが、音楽+ジェイミー・フォックスの演技ということでは楽しめます。
1. メス・アラウンド2. アイヴ・ガット・ア・ウーマン3. ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー4. こぼれる涙5. ザ・ライト・タイム6. メリー・アン7. ハード・タイムス8. ホワッド・アイ・セイ9. 我が心のジョージア10. ヒット・ザ・ロード・ジャック11. アンチェイン・マイ・ハート12. 愛さずにはいられない13. ボーン・トゥ・ルーズ14. バイ・バイ,ラヴ15. ユー・ドント・ノウ・ミー16. レット・ザ・グッド・タイムス・ロール17. 我が心のジョージア
監督:テイラー・ハックフォード
出演:ジェイミー・フォックス ケリー・ワシントン レジーナ・キング
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