【承前】

 夏休みが始まる頃になると、この「お手軽読書感想文」にアクセスが増えます。『蟹工船』『藪の中』『スローカーブをもう一球』『無人島に生きる十六人』と4本並べていますが、『スローカーブ』がダントツにアクセスを頂いています。

 最近kindleで読むようになり、電子本の特性を生かした読書感想文というのが、一番「お手軽」ではないかと考えるようになりました。スマホのkindleアプリで青空文庫を使えば、本も買わなくてすみます。今回は、お手軽かつ「完全無料」で行ってみます。
 坂口安吾の『ラムネ氏のこと』については、一度blogに感想を書いていますが、高校生の読書感想文として書き直してみます。決して、目線を下げるという意味ではありません。『ラムネ氏のこと』は、実は私自身が高校生のころ現代国語の教科書で習ったレッキとした(当時の)文部省公認の名作名文なのです。短い文章なのですぐに読めます。
 版権切れですから「青空文庫」で読むことが出来ます。PCなりスマートフォンで、青空文庫から『ラムネ氏のこと』のhtmlファイルをダウンロードして読むのが最も簡単だと思います。横書きの嫌いな人は、word(OpenOfficeならフリー)にコピーして縦書に変換すれば読み易いです。専用の縦書アプリもあると思います。

 私の「お手軽読書感想文」は、1)作者 2)時代背景 3)感想文本文から成り立っています。1)と2)は予備知識であるとともに、字数を稼ぐことも兼ねています。では早速...。