11月7日はスパイ、リヒャルト・ゾルゲの命日です。時事通信がコラムで取り上げています。ロシア革命記念日の1944年11月7日、巣鴨拘置所でゾルゲの死刑が執行されました。

 何故またゾルゲかというと、ロシアのウクライナ侵攻。プーチンはゾルゲの崇拝者だそうで、ゾルゲを描いた映画見てKGBに入ったそうです。ウクライナ侵攻に際して、軍事力が手薄になるオホーツク海で威嚇のための軍事演習をやっています。プーチンらしい危惧でしょうが、今どき力で他国を侵略する国はロシアと中国しかありませんが…。ゾルゲは、ドイツのロシア侵攻をいち早く伝え、日本がロシアに侵攻しない情報を探り、ロシアは極東の軍事力を東部に送り独ソ戦に勝利します。ウクライナ侵攻でも極東から兵力を移動させたという報道がありますから、状況は似ています。モスクワには「ゾルゲ像」「ゾルゲ駅」「ゾルゲ通り」があるロシアの英雄です。もっとも、独ソ戦争はヒトラーが攻め込み、ウクライナ戦争はプーチンが攻め込んだという差はありますが。

 1941~45年の文書を翻訳した『ゾルゲ・ファイル 赤軍情報本部機密文書』全4巻(みすず書房)が10月から刊行されるそうですが、1冊7,40円ではちょっと手が出ませんw。