時計じかけのオレンジ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


 スタンリー・キューブリックの作品です。スタンリー・キューブリックと云えば『巨匠』ですから、その作品は無条件に傑作ということとなります。『時計仕掛けのオレンジ』なる傑作があると云うので観ました。
 冒頭の主人公アレックスの登場からして、なるほどキューブリックです。片目だけ「付けまつげ」を付け、シルクハットをかぶり鋭い目つきで登場します。カメラが「引いて」ゆくと、そこはクラブ?の様な場所で、テーブルはすべて白い裸体の女性マネキン。アレックスと同じ格好をした4人の若者が登場します。斬新です。彼らの服装も、揃いの白い上下にブーツ、シルクハット、男性の大事な部分を覆うプロテクター姿です。近未来という設定らしいのですが、時代未詳、場所不明、年齢不明。キューブリックは米国人ですから、アメリカだとばかり思っていたのですが、途中でお金の単位が「ペンス」だという会話があり、英国なのだ分かりました。おまけに喋る言葉は英語なのですが、スラングの連発です。1972年にこの映画を観た観客の驚きが想像されます。