「大審問官」は第2部で語られるのかと思いましたが、「神ちゃま」(私が勝手に言っているだけででそんな章や呼び方はありません)でお茶をにごし結局パスしたようです。この深遠な(退屈な)哲学論議を映画にするとなると、劇中劇では茶番になりイワンの独白では絵になりませんから、パスするより他ないでしょう。

 第2部では、長男ミーチャが借金の穴埋めとグルーシェニカを探して走り回ります。グルーシェニカは昔の情夫?が迎えに来て、ミーチャを振ってこの男のもとに駆けつけたのですが、ミーチャはグルーシェニカが父親フョードルの元に行ったと邪推して実家に戻ります。出てきた時は血まみれで、オイ殺したな!です。この後ミーチャは大金持っていることが明らかにされますから、恋敵?父親を殺して借金に相当する3000ルーブルを奪ったことになります。