•  先日見た「遥か群衆を離れて」のジュリー・クリスティーが出ているというので見ました。
 童話「赤ずきん」を借りたダーク・ファンタジーですね、どっちかと云うと「赤ずきん」と云うより「人狼」伝説です。

 ドイツ?の山村で、狼に生贄をささげる儀式がとり行われます。日本では「ヤマタノオロチ」に若い娘を生贄として捧げますが、「赤ずきん」の村では生贄は豚で捧げられるのは狼です。動物が100年200年と生きながらえると神秘的な力を宿し人間に化けるというのは、洋の東西を問いません。狼は人狼となって村を襲います。
 ドイツにはモミが鬱蒼と生え茂る「黒い森」があるそうですが、ヨーロッパの森は照葉樹林の日本の森とは比較にならないほどの神秘と恐怖に満ちています(スミマセン、見てきたような嘘)。牛ほどの大狼がいたとしても不思議ではありませ。