実話だそうです。そう聞いただけで背筋が寒くなる映画です。
 グランドキャニオンの様な岩ばかりの渓谷に、山歩き(キャニオニングと云うそうです)に行った主人公アーロン(ジェームズ・フランコ)の6日間にわたる遭難と帰還の物語です。それだけです。それだけなんですが、凄いのは、右腕を岩に挟まれ動けなくなり、自ら腕を切断して生還したこと。出来ます?当然麻酔無しですよ。

 1時間30分、ほぼジェームズ・フランコひとりで演じます。何とか抜け出そうという悪戦苦闘を、たったひとりで演じ切り飽きさせないのは立派。やはり事実の持つ重みでしょうね。しかし、これだけしか感想の書けない映画は珍しい。

教訓
1.出かける時は、行き先を家族に伝える ⇒これ実行しています
2.中国製のナイフは使わない ⇒使ってます、買い換えよう

 映画を見て、アッ『猿の惑星: 創世記』。『猿の惑星』もそうでしたが、ジェームズ・フランコはいかにもアメリカの好青年、それも優等生という雰囲気。このイメージがこの先どう変わるのか楽しみです。監督のダニー・ボイルで『ザ・ビーチ』『28日後』『スラムドッグ$ミリオネア』とけっこう見ています。この監督の映画は分かり易い、その分ちょっと物足りないです。

監督・脚本・制作:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコ