原題は“In the Valley of Elah”
 豪華キャスト、スタッフです。監督が『ミリオンダラー・ベイビー(脚本・製作)』『クラッシュ』のポール・ハギス、出演が『ノーカントリー』のトミー・リー・ジョーンズ、『モンスター』のシャーリーズ・セロン、『デッドマン・ウォーキング』のスーザン・サランドン。アカデミー賞カルテットですね。

 ポール・ハギスですから、話としては相当地味で、「イラク戦争」が背景となっており『クラッシュ』同様アメリカ人以外にはピンと来ません。

 軍を退役したハンク(トミー・リー・ジョーンズ)の元に、イラク戦争から帰国した息子のマイクが無断で隊からは離れ行方不明だという連絡が入ります。ハンク自身が兵士であったことに誇りを持ち、息子ふたりも父親を見習って兵士となったという軍人一家。ハンクは軍曹で退役し、マイクも一兵士ですから、ウエスト・ポイントがどうのという軍人一家ではありません。