ペネロペ・クルス主演のヒューマンドラマだというので見ました。ヒューマンドラマには違いないのですが、中身は相当に深刻な話です。 

【帰郷】 
 ライムンダ(ペネロペ・クルス)と14歳の娘パウラ(ヨアナ・コボ)、ライムンダの姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)が田舎に帰って両親の墓掃除をしているシーンから始まります。導入部が墓掃除?→実はこれがクセモノなんです。
 墓掃除の後伯母さんの家に寄ります。高齢の伯母さんは認知症が相当進んで、ライムンダの死んだ母親がまるで生きているかのように話し出します。隣に住むアグスティーナという人に何かあったらよろしくね、と後を頼んで帰途につきます。
 自家製のクッキーをお土産に貰うのですが、認知症の伯母さんは二人分のクッキーをどうして焼いたんだろう、そういえば足が不自由にもかかわらず家には健康器具(自転車)があった、不思議なことだという会話のうちに町に戻ります。これもすべて伏線。