まぁ何というか、観客の頭を混乱させる映画です。1849年(南太平洋)→1936(イギリス)→1973(サンフランシスコ)→現在(ロンドン)→2144(ソウル)→2312(島、ハワイ?)と、時空を超えた6つ物語が、時系列をバラバラにして、172分にわたって延々と描かれます。ひとつのテーマが6話で語られるかというと、ストーリーに関連性はありません。おまけに、十数人の俳優が姿を変えて6話に登場します。例えばトム・ハンクスは、医者、ホテルのクローク、作家、俳優、未来の人類とメーキャップを変えて登場(wikipedeiaご参照)。医者とホテルのクロークに関連性があるかというと、これもナシ。
 手塚治虫の『火の鳥』と似ているような似ていないような。たぶん『輪廻』を描いていると思うのですが、宗教的な表現も世界観もありません(無いことはないですが)。

6話とは、