原題はQUIGLEY DOWN UNDER、「オーストラリアのクィッグリー(主人公の名前)」。ブラッディ・ガンだと血まみれの銃ということになります。まぁ確かに主人公クィッグリーの持つ銃によってたくさんの悪人が撃ち殺されますから、当たっていなくもないですが、中身はちょっと違います。
 舞台はオーストラリアで、登場するのが銃身の長い単発のシャープス銃という異色の西部劇です。

 狙撃のエキスパートを求むという求人広告に応じて、マシュー・クィッグリー(トム・セレック)がワイオミングか何処からかオーストラリアの南西部にやってきます。ここで一悶着あって、マシューは娼婦として売られたコーラ(ローラ・サン・ジャコモ)と知り合うこととまります。マシューとコーラの関係がサブストーリーですね。
 ふたりは雇い主マーストン(アラン・リックマン)の牧場に行き、マシューは入社試験で銃の腕前を披露します。なんと、1200m離れた的を射抜くんです。マシューの使うシャープス銃というのは、射程距離と命中率に重点を置いた大口径の単発ライフルだそうで、この映画はシャープス銃の特性を生かしたストーリーとなっています。