金門島で中華民国(台湾)と中華人民共和国(大陸)の戦いがあったことは知っていましたが、その戦いに加わり中華民国を勝利に導いた日本の旧軍人がいたことを初めて知りました。本書は、その旧軍人である、駐蒙(モンゴル)軍司令官、陸軍中将・根本博を描いたノンフィクションです。
 
  日本の残留日本軍は、国民党軍や共産党軍に参加して国共内戦を戦い、インドネシア独立戦争、ベトナム独立戦争にも参加していますから、台湾で国民党軍に加わった将軍がいても不思議ではありません。根本より後のこととなりますが、「白団」という旧日本軍人による顧問団が結成され、国民党軍に協力しています。