大阪が舞台の映画だとつい見てしまいます。それだけ大阪は田舎ということなんでしょうね。

 大阪夏の陣で滅びた筈の豊臣家の血筋が、実は現在に至るまで連綿と続いているという話しです。そして、大阪人は皆その事を知っており、豊臣家の末裔を戴いた影の国家「大阪国」を密かに奉じているという、奇想天外、荒唐無稽な話しです。

 大阪人には、常に首都・東京に対するコンプレックスを裏返しにした変なプライドがあります。東京=江戸は、家康が野っ原に開いた都市ではないか、大阪には、遣唐使もここから旅立ったという奈良時代から栄えた港がり、源氏物語で有名な住吉大社があり、そもそも歴史が違う。近松も西鶴も大阪人や、「太閤はん」もいてはった、大阪城もある、ということになるのでしょうか。そういう大阪人のプライド?をくすぐるような映画です。