原題はTHE GREAT NORTHFIELD MINNESOTA RAID。伝説のジェッシー・ジェームズ強盗団(ジェイムズ=ヤンガー・ギャング団)です。ジェッシー・ジェームズは、「OKコラルの決闘」「リンカーン郡戦争」とともに、西部劇「忠臣蔵」みたいなものだと思います(笑。強盗が何故コレほどもてはやされるのか?『ロング・ラライダーズ』を見て分かったのですが、彼等は敗れた南軍のゲリラとしてミズーリ州の民衆の支持を受けて強盗を働いた「義賊」なのです。『ミネソタ大強盗団』では冒頭からそのことが見て取れます。彼等は、南部の民衆を搾取する北部金融資本の銀行を襲い、列車で運ぶ金を奪います。ミズーリ州の議会に、ジェッシー・ジェームズ一味に特赦を与えようという議題が提出されるほどです(ホンマ?)。
 ジェッシー(ロバート・デュヴァル)が、80ドルが払えずに立ち退きを迫られる婦人に金を与える伝説もしっかり描かれます。