2006年にリメイクの「ポセイドン」が造られましたが、こちらが元祖「ポセイドン・アドベンチャー」です。CGの無い時代ですからセットでの実写で今風の迫力には欠けますが、代わりにジーン・ハックマンやアーネスト・ホーグナインなどのベテラン俳優が見せる人間ドラマがあります。ん十年振りに見ましたが、今でも十分楽しめます。リメイク版より面白いです。
巨大津波によって転覆した巨大客船を舞台に、生き残った9人がスコット牧師(ジーン・ハックマン)に率いられ自らの手で運命を切り開く物語です。
スコット牧師(ジーン・ハックマン):どうも独自の宗教観が災いしてアフリカか何処かの教区に飛ばされる途上の様です。スコットは、信仰や祈りを説かずに、人間の意思が救いをもたらすと考える異端の牧師です。この船には専属の牧師が乗っています。この牧師は残された乗客とともに救助を待つという選択をしますが、スコットは自分の賛同者を引きつれ運命を切り開こうとします。なんとなく、カナンの地を目指すモーゼみたいです。ロビン:子どもの乗客。船内をくまなく探検し船の構造に詳しい。プロペラ・シャフト付近の鋼鈑が一番薄いことを知っていて、その意見をもとにアドベンチャーが始まる。スーザン:ロビンの姉。クリスマス休暇に親戚を訪ねる途上に事故に遭う。スコット牧師に信頼を寄せている。ロゴ(アーネスト・ボーグナイン):刑事。新婚旅行の途上でこの事故に遭遇、スコットグループのNO.2。ことある毎にスコットと反目するが、スコットに云わせると「性格が似ている」。リンダ:ロゴの妻。ロゴに6度も逮捕された元娼婦。ロゴに云わせると「愛しているから逮捕した」。ローゼン:妻と共に孫に会いに行く途上事故に遭う。ローゼン夫人:太めで敏捷性に欠けるオバサン。生き延びて孫に会うためにスコット一行に加わる。元水泳選手でスコットを救助する。マーティン:歌手のノニーを助けて脱出をなしとげる。ノニー:歌手、兄を事故で失うというショックから立ち直れない。マーティンに助けられ何とかついて行く。エイカーズ:ポセイドンの乗組員。船内知識でスコットを助ける。